不正単位認定はセルフイメージを傷つける
北海道教育大学での不正な単位認定
1度も授業を受けていない2名の学生に対して、道教大は、不正に単位認定をしていました。
不正を働いた准教授は、停職6月の懲戒処分となっています。
学生の方は、別教員による補講を受講することで、1名は単位認定済み、もう1名は確認中とのことです。
准教授が、主導して不正な単位認定をしていたようですが、その動機は、公式的には不明とされています。
教授は、
「普段から努力している学生だったから認定した」
と話しているようですが、一度も授業を受けてないのにどうしてそう言えるのか?
どうもはっきりしません。
大学の単位認定は厳密
大学は、規定単位数を取得しないと、卒業要件を満たすことができません。
1単位足りないというだけでも留年ということも実際あります。
その意味では、
「単位認定は厳密に行ってほしい」
真面目に勉強している学生は、特にそう思うことでしょう。
それが、
一度も授業に出てないのに
単位認定
って、おかしいですよね。
学生時代に目撃したこと
私は、通信制の大学を卒業しています。
過去の学生時代に、
スクーリングで、日程を間違えて出席してきた学生がいました。
スクーリングの日程は、2日間あるのですが、その学生は、間違えて2日目から来てしまったのです。
当然、一日目の授業は出ていませんので、本来は、単位は認定できないはずです。
通信制のスクーリングは、2日間の全コマ出席と修了試験のクリアが単位認定の要件となっているからです。
休んだところだけ、後で受講することは、できないことになっているのです。
しかし、その学生に対して、大学側は、補講を行うことで単位を認定するという判断をしていました。
払い込んだ授業料は返還されませんし、遠方から来たのに、追い返すのもどうかという事情を考慮したのでしょう。
2日目のスクーリング終了後に、残って補講を受けていました。
補講の内容までは、確認できませんでしたが、時間的には、せいぜい1時間程度のものだと思います。
つまり、欠席した授業時間は、7時間分くらいですが、補講は1時間程度という状態です。
遅刻した学生のためだけに7時間補講する訳ありませんよね。
そんな手間をかけられるほど、大学に人員的余裕はありません。
補講の本質
要するに、補講というのは、短縮授業・・・・つまり簡略化された授業です。
読書でいえば、本を後半の半分だけ読み、あとがきを読んで全体を把握したとするようなものです。
でも、形式的には、補講を受けたのだから、
「それでよしとしよう」
ということになってしまいます。
補講を受けさせた結果、
「やっぱり単位を認定しない」
なんてことはないですよね。
補講は、いわば単位認定が約束された授業なのです。
北海道教育大学の場合
学生は一度も授業に出てない訳ですから、そもそも授業の受け直しが必要です。もはや補講レベルではないですね。
しかし、どの程度の補講を行ったかは不明です。
結局、不正は後になって発覚する上に、補講という不名誉な授業で単位認定されても、ちっともうれしくないですよね。
だったら、はじめから正式に授業を受けて、堂々と認定してもらった方が、気持ちも楽だし、セルフイメージにとってプラス効果があります。
まとめ
というわけで、今回の不正単位認定のようなケースはまれだとは思いますが、
もし、あなたと学校の先生がグレーゾーン的な関わりになりそうなことがあっても
相手にしないことをお勧めします。
例えば、担当教員と直接個人的な連絡手段(メール・lineなど)で、情報をやりとりするのは、トラブルのもとなのでやめたほうがいいです。
先生と生徒は、友達ではないので、仲良くなればなるほど、ナアナアになります。
道教大の一件も、この要素が少なからず働いていたものと考えられます。
ナアナアというのは、何も先生だけが悪いのではなく、学生の側も、
「ナア」「ナア」これくらい、いいでしょって感じに、期待や要求をしてしまいがちになるものなのです。
そのあたりは、しっかりと、線引きはしたほうが、卒業後のセルフイメージにも影響することなので、意外にも重要なことです。
不正に単位を認定してもらった社会福祉士なんて嫌ですよね。
資格や学位が就職に役立つか否か
ということと、同じくらいセルフイメージは大切なものなのです。
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