読書しない大学生はありか?

本を読まない大学生が増えています。

その背景には、スマホやネットの普及があります。

正直なところ当然の現象だという気がします。

調べものがあってもネットのほうが速いし、情報の鮮度も高いし、情報量も多いです。

活字離れではなくて、紙の書籍離れといってところが本質でしょう。

そもそも読書が何を意味するのかにもよりますが、大学生にとっての読書の意味を考えるとき、問題になるのは、レポートなどの課題で参考文献の読書が指定されているのに、それを読まずにネットで書評などを検索して自分は読まずに済ませようとする行為です。

結局、
「読書する人はするし、読書しない人はしない」
というのが本当のところでしょう。

もともと読書が嫌いな人は、スマホがあろうがなかろうが読書はしない。

これは、読書が習慣だと思えば納得がいく話だと思います。

しかし、ここでの問題は大学生が読書をしていないという点にあります。

特に、履修科目に関する書籍だったり、参考文献を全く読まない大学生が問題になります。

全く読書をしない大学生は半数ともいわれる中で何が問題なのかというと、知的レベルへの影響ということになります。

そもそも教科書一つ読まないで単位が取れること自体が大学への問題提起としてあげたいところです。

インターネットで調べたほうが早いという意見はわかるのですが、大学生の問題としては「論理的な文章をじっくり読む機会がない」という点にあります。

論理的な文章を読む機会がないと、読解力をつける訓練にならないです。

読書量がゼロの状態で書いたレポートは、どうしても内容が希薄になります。

説得力にも欠けてくる。

論理的でなく、しかも読解力もないまま社会福祉士になってしまうと思わぬところで足元をすくわれることにもなりかねません。

福祉系の学生といえども、卒業後は様々な価値観の人間と仕事で関わることになりますので、だまされないためにも大学生はできる限り読書したほうがよいでしょう。

社会福祉士をめざす人がレポートを書く意味

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