あなたが社会福祉士になりたいと思った理由
世の中には、資格があふれています。
福祉業界だけでなく、他の業界にも資格は、山ほどあります。
その中から、あなたは社会福祉士になりたいと思ったのはなぜか?
人によってその理由はさまざまですが、下記のイメージは、福祉職未経験の人の多くが持っているのではないでしょうか?
- 基本的には、大卒でないとなれない。
- 故にホワイトカラーなイメージ。
- 相談にのってお金になる。コンサルティングのイメージ。
介護現場の人が聞いたら笑ってしまうかもしれません。
雇用されている相談員とはイメージが違うからです。
でも、これって、独立型の社会福祉士にとっては、ある程度当てはまるイメージですよ。
独立型といっても、何も、社会福祉士会に所属し、成年後見業務をしてなきゃってもんではないです。
要は、経済的に独立している人であればいいんです。
逆パターンの社福ってご存知ですか?
例えば、司法書士として独立している人が比較的簡単にとれる社会福祉士を取得し、司法と福祉の専門家として業務をする人のことです。
もともと福祉以外の分野で収入のある人は、コロコロ変わる福祉制度に振り回されずに利益を出すことができます。
何かひとつの制度が変わったら、それで収入が途絶えてしまうとか、減ってしまうというのは弱点になります。
だから、あなたが、何か福祉以外の経験や資格があるとしたら、それは大きな武器になります。
このように述べると、雇用型の社福を否定してしまうことになります。
でも否定する理由はあるんです。
それは、今の福祉職の賃金の低さ、自由度の低さにあります。
私は、雇用される福祉職の人たちがいかに勤勉かを知っています。
金銭的には、報われないにもかかわらず、高い倫理観をもって業務をこなしている人たちが少なからず目撃してきました。
現場の責任者にはそのタイプが多いです。
本当に頭をさげたくなるほどに、よく働くのです。私には到底できないと思いました。
労働者が一生の間に40年働くと考えたとき
「こんな無理は続かないな」
と正直思いました。
実際、40年間福祉職を続けた人を見たことがありません。特に介護ね。
地方公務員の福祉職の中には、超ベテランの重鎮のような人がいますが、一般の福祉職とは比べものにならないほど好待遇なので別次元の話です。
一般的に、介護などの福祉職は、全産業の平均よりも月給単位で10万くらいは給料が低いのが普通です。
最近のニュースで介護事業所の倒産が相次いでいるというのを聞いたことがある方も多いと思います。
その決定的な理由は低賃金による人材流出です。
人材がいないから仕事を受注できないし、箱物(施設)だけ作っても無意味なんです。
雇われている以上、高収入を得たり、自由度の高い仕事をすることはできないということに、皆が気づき始めたのです。
特に介護人材はこれから壊滅的に不足していきます。
じゃあ、社会福祉士なんて取る意味無くない?
そんな疑問は当然にあると思います。
結論をいいます。
意味はあります。
ただし資格は、取っただけでは無意味です。
これは大前提です。
しかし活かし方をマスターすることで意味が出てきます。
私は、ITが好きなので、以下のような例えをするのですが・・・・
いうなれば、ワードプレス(ブログ作成システム)でいうところの、プラグイン(ワードプレスに付け加える便利なプログラム)のようなものです(唐突な例えですが・・・)。
プラグインとは、有効化することでワードプレスのプログラムに拡張性を与えてくれます。
まさにこれが資格に該当することなんです。
ちなみに、ワードプレス本体は、あなた自身です。
ブログには、いろいろな情報がすでに書き込まれています。つまりあなたの過去の経験や知識ですね。
そこにプラグインである「資格」を付けたし、有効化(資格を活かすこと)したら、心強いと思いませんか?
気を付けなければいけないのは、「有効化」を忘れてしまうことです。
資格を取っただけで満足してしまうことですね。
資格は、国家が作った「看板」です。
あなたが、社会福祉士を取ろうと思ったということは、この看板をどう生かすかが大事だということになります。
では、具体的に、資格という看板をどう活かせばよいのでしょうか?
一つは、目立つということです。
看板は目立つところに設置した方がいいですよね。
それと同じです。
不思議なもので、人は看板を見て、勝手なイメージを抱いてきます。
「社会福祉士だったら福祉のことに詳しいのかしら?」
と思ってもらえたらチャンスです。
かくいうあなたも、この社会福祉士の資格に、そのようなイメージを持っていたのではないですか?
次に、どういう商品を売れるかを考えることが重要です。
近づいてくれたお客様に対して、満足してもらえる商品をあなたは持っている必要があるのです。
くれぐれも、資格の定義にとらわれないほうがいいです。
福祉という言葉こだわる必要もないです。
もっと広く福祉をとらえてみるのです。
仕事ってそもそも、人の役に立ちことばかりですし、どんな仕事もある意味福祉ともいえます。
あなたの持っている経験や特技、流儀、ノウハウをフル動員して欲しいです。
きっと何かあるはずです。
もし、無いのなら新たに獲得することで道は開けます。
資格に興味を持っているあなたなら、きっと勉強が好きなはずです。
お勧めしたいのは、スキル・ノウハウを学ぶことです。
スキルというのは、具体的に何ができるかについての技です。
ノウハウというのは、トライした結果、獲得できた自分だけの秘策です。
スキルといっても、手に職をつけろとか、何も手先のことだけではないですよ。
例えば、
- 会社を起こす起業に必要な手続きを学ぶこと
- セールスやマーケティングを学ぶこと
- 法律や税制のアドバイスができるようになること
- パソコン・インターネットに詳しくなる
- これらも立派なスキル・ノウハウといえます。
つまり、独立型の人間になるためには、お客を集め、販売する商品を構築することが不可欠だといいたいのです。
結局、独立型にお勧めなのは、ビジネスを学ぶということになります。
今は、独立するのに大資本は不要です。
ネットを使えば、さらに低資本で済みます。
もちろん独立は大変です。
簡単に言うなって思うかも知れません。
そりゃ年収2000万とか稼ごうと思ったら難しいですよ。
でも、雇用される福祉職の給料と同じ額を稼ごうと思ったらどうでしょうか?
本当に不可能なのか?
私が障害者の施設で勤務しているときの月給は手取り15万でした。
これだったら、独立しても稼げる金額なのかなと思っています。
だから私は、独立には前向きでいられます。
でも、人によって月収は違うし、仕事に対するモチベーションも異なるので、何がいいかは一概にはいえないでしょう。
もし、あなたの社会福祉士の資格を取ろうと思った理由が「就職のため」であるなら
- 職場の掟
- 上司たてつかないこと
- よい人間関係の作り方
- 本音と建て前
- 福利厚生
- 勤勉に働くこと
そういったことが大切になります。
つまり、守りの姿勢です。
ドラクエでいうならば、ロトの鎧・ロトの兜を身に着けて冒険に出る状態です。
ちなみに武器は「こんぼう」です。職場では、すごい武器を振り回すと、出世に響きます。
こうして鉄壁の守りを身に着け、40年一つの団体で勤めあげれば、最終的に年収450万くらいは稼げるかも知れません。
年金も、厚生年金であれば、定年後月15万くらいはもらえるかも知れません。
独立型にするか、雇用型にするか、上記のようなことをあまり深く考えている人は少ないかも知れませんが、資格を取得するときには、無意識にはいろいろ感じているのだと思います。