第29回社会福祉士国家試験お疲れ様でした。
今日は、社会福祉士国家試験だった方は、長い時間本当にお疲れさまでした。
今頃は、
- 持ち帰った試験問題を眺めて、答え合わせをしたり、振り返りをしている人
- 試験問題などゴミ箱に捨てて、さっさと解放感に浸っている人
さまざまだと思います。
でも、それは、もうどうであれ、結果は同じことです。
今は、一時の解放感にひたるべき時でしょう。
合否結果が出るまで、しばらく待たされるのが、はがゆいのですが、あとは試験結果を待つのみですね。
飲みに行くもよし、試験のラストスパートで読めなかった本を読んだり、ゲームをしたりもよいでしょう。
10年前、私のときは、卒業見込みで受験していたので、国家試験後の夜も、残りの単位習得のため勉強をしていました。
いつも通りです。
ただ、間もなくすると、大学を卒業するのだという寂しい思いをかみしめていました。
あなたは、卒業後の進路はもう決まっていますか?
私は、国家試験が終わっても、進路なんて決めていませんでした。
学生の時も、パートであるが介護の仕事は続けていたし、いざとなったら何とかなるだろうと考えていました。
というのも、私は大学に行くこと自体が一番の目的で入学したので、就活というのは、実はおまけでした。
今だからこそ、このことは言えることです。
もっとも、自活して、学費はパーフェクトに自分で払っていましたので、誰に文句を言われる筋合いもありません。
でも、人によっては、大学は就活予備校であるべき場所なのかもしれません。
でも、福祉を学ぼうという出発点から、それは就職という要素とは一歩ズレているといわざるを得ません。
私は、4年以上福祉を専門に学びましたし、社会福祉学の学士を取得し、社会福祉士でもあるので言いますが、良い条件の就職を目指すのであれば、福祉を学ぶ必要はありません。
就職が目的なら、どの学部でもよいので、大学に行き、公務員でも目指すのがよいのではないでしょうか。
でも、私はそんな打算的なことは、ちょっとも思わずに入学の手続きをしていました。
若かったなと、実に懐かしく、国家試験だった今日、この夜に思い巡らしてみました。
当時、大学の説明会を受けに池袋に行って、
社会人でも大学での勉強ができる
そう思っただけで、胸が躍る思いでした。
すぐに入学手続きを済ませて、速攻の行動でした。
勉強をしたいから大学に行くという、シンプルな決断です。
とても一途な思いであったからこそ、通信制の大学であっても卒業までこれたのだと思います。
なので、学生時代、勉強がつらいなんて、一度も思ったことはありませんでした。
当時の、この学習スタイルが今でも私の習慣となっていて、勉強はいまでも毎日続けています。
ビジネスであったり、投資であったり、福祉の勉強だけではありませんが、学ぶことはライフワークです。
しかし、大学を卒業すれば、もう学生であるという夢は終わり、就職という現実に向き合うことになります。
卒業当時、私は30歳をとっくに過ぎていました。
社会福祉士を取得したといっても、無名の通信制大学卒の人物を好待遇で採用するところは少ないのが現実です。
実務経験がある訳でも、若い訳でもないのに、ましてや福祉業界で、好条件の就職ができることはありません。
でも、これは一般論を述べたのであって、私が大卒後に、社会福祉士の資格を活かした仕事に就けなかったことの理由ではありません。
ましてや、言い訳でもありません。
理由は、私自身が望んでいなかったことです。
これもいまでこそ言えることです。
20万前後の月給をもらって、後は定年まで同じ仕事をする。
そのようなことを望んでいたのではなく、単に自分の問題意識として、福祉を学びたかったし、大学に行きたかった。
ただ、その一心だったんです。
あなたも、もしかしたら、卒業後の進路に思い当たることがあるかもしれません。
- 希望するところに行けなかった
- 周囲に反対され、福祉業界ではないところに就職を決めた
ということもあるかもしれません。
でも、もはやそういうことは、私からいわせていただければ、どちらでもいいことであると思います。
大学を卒業して、ひとつの職場で定年まで添い遂げる
これは、並大抵のことではありません。
少なくとも私には、無理です。
自分に関心のあることなら、突っ走っていけるのですが、さもなくば、すぐに燃料切れを起こしてしまうのが分かっているからです。
就職先が、福祉であろうがなかろうが同じことです。
大事なことは、次の自分に生まれ変わるために、学んでいくことではないでしょうか。
要するに、次の仕事が決まっているならば、それをすればいいし、国家試験が駄目だったら次にまたがんばれば、それでよいのです。
何年か、福祉の仕事をしてみて、自分には合わないと思ったら、転職してもいいし、雇われの身分が嫌なら経営者を目指したっていいじゃないですか?
と、少し熱く語ってしまいました。
今日は、国家試験受験という、ひとつの区切りの日です。
卒業まであと一息。
残りの単位を確実に履修して、次を目指しましょう。
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