社会福祉士は好きなことだけでいきけていけるのか?
中谷彰宏さんの本にヒラメキを即、行動に移そう
という本があります。その中に、このような一文があります。
「うまくいった。いくら儲かった。どれだけ売れた。給料がどれだけ上がった」と言った瞬間、その人は一気に好きなことから離れてしまいます。
中谷彰宏『ヒラメキを即、行動に移そう』ゴマブックス株式会社 2014年06月28日より
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福祉の仕事をしていて、好きなことだけで生きていると言い切れる人はいない。
給料がとれだけあがったか?
ということを気にしてしまうからです。
つまり、福祉の仕事は好きなことから離れているということです。
中谷さんは、ぜいたくをしなければ、好きなことだけしても食べていけるといいます。
福祉の仕事はぜいたくをしなければ生活していける。
でも、好きなことだけの仕事ではない。
ここでいう福祉の仕事とは雇用されて働くタイプの福祉労働のことです。
福祉の仕事は、ぜいたくをしないで、好きではない仕事をすること
これはいかがなものか?
それよりも、
ぜいたくをしないで、好きなことだけ仕事にするほうがいい
社会福祉士なのに、もしくはこれから社会福祉士を目指すのに、
福祉の仕事が好きではない
というのはよくない
という意見があると思いますが、胸に手を当てて考え直してみれば、やはり仕事というものは、程度の差こそあれ、好き嫌いがあるものです。
これは福祉労働に限らない話ですけれどもね。
ホリエモンの本のタイトルのように、好きなことだけで生きていくためには、思考も行動力も突き抜けないと無理かもしれないが、期間限定の福祉労働を通して、好きなことだけして生きていくための準備はできる。
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福祉の仕事の中でも、労働条件の良いところはあります。
私が考える労働条件がよいというのは、次の2点です。
- 収入は低いが労働時間が短く、休みが多い(派遣の介護士、契約社員の相談員など)
- 労働時間は週40時間プラス残業もあるが、収入が高めで福利厚生もよい(公務員福祉職・高所得者向け有料老人ホームなど)
このうちどちらかを選択して、好きなことを副業にして準備期間を設けて、副業の収入が本業を超えて安定してきたところで副業を本業に切り替える
もしくは、
将来的に社会福祉法人の役員になれるとか、経営側に回れる可能性があるならば、ひとつの福祉労働を極めていくというのもいいと思います。
一番よくないのは、一介の現場職員を永遠に続けてしまうことです。現場を通って上に行く、そのために現場で働くことは良いという意味です。
あるいは、
副業で好きなことをして、副業が本業になったら、その時こそ、副業で福祉の仕事をしてもいいと思います。
ボランティアで好きなことだけするとか、空いた時間で後見人をするとか、福祉アドバイザー(仕事を自作する)とか、
「これでどれだけ儲かるんですか?」
ということ抜きにすれば、福祉であっても好きなことはあります。
社会福祉士であっても、考え方を柔軟にすれぱ、好きなことだけで生きていける可能性はあるということです。