社会福祉士国家試験で気を付けていたこと
社会福祉士の国家試験を受験する人は、きっとラストスパートで勉強をしていることと思います。
私が受験したのは、もう10年も前のことですが、正月も何もなく、猛勉強をしていたのを思い出します。
「絶対に合格するぞ」と、自ら信じる行動をとっていました。
私は結構、凝り性で心配性なので、消化不良を起こすような食べ物を止めたり、風邪をひくような行動(薄着をするとか、人ゴミの中に外出するなど)を避ける行動をとっていました。
というのも、
国家試験は、最初の受験がモチベーション的に最も合格しやすいと信じていたからです。
体調不良で試験欠席
なんて、絶対にあってはならないと思っていました。
それに、例え体調万全で受験しても、勉強不足で落ちるのも嫌でしたので、
長年かけて、マイペースでとればいいや
という甘い考えは破棄していました。
受験年度が変われば、制度改正がありますし、記憶する数値にも変化が生じます。
せっかく覚えたことを、忘れるということもあります。
なので、一発で合格するという大前提でした。
国家試験で得た知識は、一見すると現場で役立つと思えますが、すぐに陳腐化します。
また、現場で求められるノウハウは、試験とは別物だと思い知ることもあります。
試験は、あくまで記憶力のテスト、コンディション管理のテストです。
そう考えると、とるべき行動が決まってきます。
まず、体調だけでなく、精神的にも無茶な行動をとらなくなります。
例えば、自転車に乗るときも事故を起こさないように注意するようになります。
気を揉むようなトラブルや、メンタルをネガティブにするようなことに関わらない、もしくは試験後に後回しにする。
ということです。
例えば、受験直前になって相続の話で揉めたり、事故を起こして、病院だ、警察だ、示談だなんてことは、受験勉強の集中力を阻害しますからね。
それから、
勉強が大事だからといって、不眠不休でガリ勉をしたりしない
ということもあります。
体調を崩してしまったら、勉強残高は、大きな引き出しになります。
要は、自分のコンディションを、精神的にも体調的にも、試験当日に向けてベストな状態に持っていくことが、実は試験前から問われていることだと言えましょう。
私の場合、凝ると極端に走る傾向があるので、試験前1か月は、人と会うことすら断絶していました。
仕事については、しなければならなかったので、働いていましたが、それでも通勤中のカード学習、テープに録音した耳学習、隙間時間のテキスト読みは、これでもかってくらいしていました。
もちろん試験の前日は、有給休暇にして、丸一日受験勉強とコンディション管理に努めました。
試験日の朝は、糖分をとったほうが脳にいいだろうと思って、甘い大福を何個か食べて出陣しました。
試験会場は、早稲田大学でしたが、事前に会場を確認してたので、スムーズに会場入りできました。
会場の事前確認は、しておいて本当に良かったと思っています。
試験当日に、
- 大学の場所はわかっても入口が分からない
- 入口が分かっても、自分の座席が、どの棟にあるのかが分からない
- 電車に遅れが生じた際には、別のルートとしてどんなものがあるのか分からない
って最悪ですよね。
でも、そういったことは、事前に調べていたので、余裕をもって会場入りできました。
かなり早めに会場入り、テキストの最終確認をしていました。
さらに、
「超」がつくほど真面目で、試験要綱に携帯電話を持ち込んではいけないと書いてあったので、携帯は自宅に置いてきました。
でも、実際には、試験中にカバンから取り出したりしなければ、もっていくこと自体はOKでした。
筆記用具にしても「会場では貸し出しません」という注意事項があったので、
もし鉛筆の芯が折れていたらどうしよう
なんて心配までして、筆記用具を山のように持参していました。
ホントに真面目で心配性だったんですね。
そう言うと聞こえはいいですが、実際は「絶対合格」という目的意識があってこその取った行動でしょう。
もし目的を邪魔するものがあったら、突き飛ばしてくれよう
そんな怒りにも似た態度でいたと思います。
でも、これくらいで丁度いいのではないでしょうか。
もちろん、これは比喩であり、人を突き飛ばすのはよくないですが、要は面倒なもの、無駄なものをできるだけ避けましょうということです。
例えば、筆記用具にしても、試験会場近くのコンビニでも買えますが、いざ試験本番というときに、わざわざ買いに行くなんて時間がもったいないです。
それに、試験当日というのは、受験生で近隣のコンビニのレジは混雑するのは目に見えてます。
なので、避けられる面倒は、可能な限り避けることがお勧めです。
昼食にしても同様で、消化の良い食べ物を事前に用意して、ささっと食事は済ませるのがSAM流です。
もし、試験会場に友達がいても、おしゃべりはしないほうがいいです。
試験当時の昼休みに・・・・・
- あの問題どうだった?
- 今年は、変な問題が多いね
- 試験問題の訂正、まじうざい
そんなやり取りは、試験中は、休憩時間であっても一切無意味です。
あやふやな情報交換は、混乱するだけです。
おしゃべりは、試験後に喫茶店にいって思い切りすることにしましょう。
とにかく試験が終わるまでは、最後の最後まで、脳を試験のことに集中させるのです。
ちょっとした休憩時間も、試験当日は貴重な勉強時間です。
僅か1点の差で、不合格になる人は、こういう時間を試験以外の優先順位の低いことに費やしています。
解答し終えて、まだ間違いの確認時間があるのに、さっさと退席してしまう人もこのタイプです。
これが、午前の試験で解答に自信があり、かつ午後の試験の準備のために、早く退席するのなら戦略としてはgoodです。
でも、どんなに自信があっても、うっかりミスや、解答番号の見間違いは起こり得るので、やっぱり最後の最後まで、ねばって確認するほうが確実です。
試験をクリアしてしまえば、もうこんな面倒なことはしなくってもいいのですから・・・
私は、福祉系の国家試験では、社会福祉士が初めてでしたが、以後、ケアマネや介護福祉士の受験の時にも「心配性試験対策」ともいうべき上記のようなことを実践し、いずれも一発で合格を果たしています。
なので、ワイルドな性格の方も、超優秀な方も、ここは一つだまされたと思って、SAM流の試験対策を実践してみてはいかがでしょうか?
もちろん、
お子さんがいるとか、家族介護をしているとか、仕事を休めないよとか、諸事情で思うように試験に集中できないことはあると思います。
その場合でも、今一度、
生活を破綻させない程度で、何か工夫できることはないか
- 試験以外のことで、後回しにできることはないか
- 逆に先に済ませておけるものはあるか
- 代替えはできる用事はあるか
- 外注できるか
- 手伝ってもらえるか
- 有給をとれるのか
そのような視点で試験準備を進めていただければと思います。
社会福祉士の受験資格を満たすくらいの方ですから、考えればきっといいアイデアは出ることでしょう。
何しろ、年一回の試験を逃せば、また一年間を受験に費やさなければならない訳ですから、これは一大事です。
以上、社会福祉士国家試験で気を付けていたことでした。
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