相談援助の理論と方法(第28回問題114)
ソーシャルサポートネットワークに関する事例問題の解説です。
解説動画はこちらです。
第28回社会福祉士国家試験 試験問題「相談援助の理論と方法」
問題 114 ソーシャルサポートネットワークに関する事例を読んで,乳児院のJ家庭支援専門相談員(社会福祉士)の支援について,適切なものを2つ選びなさい。
〔事 例〕
Kさん(32 歳)はLちゃん( 2 歳)を出産後,親子二人暮らしであった。親類との交流は現在,全くない。Kさんは病気治療の必要があり,半年前から入退院を繰り返していた。このためにLちゃんは乳児院に入所している。Kさんが完治し,来月退院予定となったので,家庭に引き取る支援体制を検討するために,J家庭支援専門相談員は,Kさんと面接を行った。その中で,Kさんがひとり親での子育てに不安を抱えていることが伝えられた。
- インフォーマルな支援を優先して活用するように,Kさんに勧める。
- ひとり親支援や地域の子育て支援を行うNPO法人の情報を提供する。
- 地域の主任児童委員とKさん母子の関係形成を図る。
- Kさんのかかりつけの病院は,支援体制から除外する。
- Lちゃんが入所している乳児院は,今後,関わらないことをKさんに伝える。
正解
(公益財団法人社会福祉振興・試験センターホームページより引用)
間違った選択肢に気付くためのポイント
- 断定的な表現はあるか?
- 可能性を排除する表現はあるか?
- 専門用語を問う要素はあるか?
- ソーシャルサポートネットワークとは、フォーマル、インフォーマルの社会資源を有機的に結びつけたもの。インフォーマルサービスを優先する理由はない。
- 適切な情報提供といえる。
- 主任児童委員を知っていれば、自信をもって回答できる。
- 除外するという言い切り切る言葉は、×の選択肢であることが多い。
- 今後の状況によっては今後も乳児院が,関わる可能性はある。
スポンサーリンク