大学と社会福祉士国家試験合格率は無関係
大学が社会福祉士の合格率について宣伝する行為について、改めて考え見たいと思います。
なぜこのような行為をするのかを端的にいうと、学生を獲得したいからです。
要は、
「うちの大学に入れば社会福祉士国家試験に合格する確率が高いですよ」
と宣伝しているわけです。
大学は学生が集まらなくなったら収入源が減るわけですから、宣伝すること自体は悪くはない・・・としても・・・・
問題は、合格率が高かったという事実と、今後入学する学生の合否の確率はつながっていないということです。
合否の結果は受験者自身の要因が大きいのに、さも大学側の要因であるかのように合格率を誇るのは問題です。
もちろん大学側が主催する試験対策に学生を参加させて合格率を上げているところもありますが、一夜漬けの試験対策で合格率を上げたとしてもそれが宣伝するほどの内容なのか疑問です。
ちなみに、私の出身大学では試験前にワークブックが2冊送られてきただけでした。
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もちろん、そのワークブックを使って勉強して合格しましたが、大学側の配慮で合格したとは認識してしません。
ちなみに、私の出身大学は、試験後の受験資格確定の際に必要な証明書の提出を無料で代行する代わりに、合格者の氏名と出身高校を乗せた横断幕を大学に掲げてもいいかと通知してきたのを覚えています。
もう10年以上前のことですが、あのころから宣伝色の強い大学だったのだと思いました。
学生が国家試験に合格するかどうかは、学生が試験勉強をするかしないかにかかっています。
大学によって合格率が決まるわけではありません。
試験対策専門の資格スクールでさえ、受講者全員が合格するわけではいことは容易に想像がつくと思います。
ならば、資格試験対策を専門としない大学が極端に合格者を多くだすことができる理由がみあたりません。
大学は、とかく「授業カリキュラムが充実している」と宣伝しがちです。
ゆえに社会福祉士国家試験の合格率が高いということを述べることが多い。
- 充実したカリキュラム
- 専門性が高い授業をしている
- 国家試験の合格率が高い
こういう文言は大学のブランドを高める言葉に聞こえますが、実際の試験対策というのは集中的な暗記作業による個人の行動によるものであって、大学の授業との関係は未知数です。
まとめ
大学における社会福祉士国家試験の合格率は気にしないほうがいいでしょう。
大学は、合格率よりも、大学生活でしか得られない経験であったり、学問が修められる大学かどうか?ということが重要な教育機関。
どんな無名大学であっても社会福祉士国家試験合格者は存在します。
それは、合格した学生が、個人的に試験勉強をしたから合格したという事実があるだけです。