社会人が社会福祉士になるとき覚悟すべきこと
結論からいうと、
- 皆から好かれることがなくなる
- 影口をいわれる
これが覚悟しなければならないことです。
社会福祉士を目指すということは、他人からみれば、好き勝手なことをしていると判断されます。
実際、好き勝手かどうかは別として、少なくとも、他人からは、そのように判断されるということです。
例えば、あなたが、今、会社員だとして、これから社会福祉士を目指すために、大学や養成校の入学を考えていたとしましょう。
ここであなたは、勉強をするために仕事を休む必要が出てきます。
その時、あなたの同僚は、あなたが抜けた仕事の穴を埋めるために残業をすることになるかもしれません。
当然、同僚はあなたに対して不満を持ちます。
「好き勝手なことをしている」
同僚や上司は、そんな陰口を言うかもしれません。
中には、あからさまに反対を表明してくるケースもあります。
休みは取らせない
そう、宣言されることもあります。
ブラックバイトって言葉がありますよね。
これは、学生のバイトのシフトがきつくて、学業のためにシフトを変えたいと申し出ても無視され、欠勤に罰を与えるようなバイトのことです。
大学生が学業のために休みたいといっているのに休ませないというおかしな職場かあるというのですから、社会人が学業のために休ませてくれといったら、会社がなんというかは想像つきます。
有給休暇というのは、本来理由を問わずに取得できるものですから、社会福祉士の勉強をしますなんて言う必要はないという考えもあります。
確かにそのとおりです。
養成校に入学資格のある方ならば、スクーリングは年間数日で済みますし、土日を中心にスクーリングを開講している学校もあります。
なので、スクーリングは大丈夫ですが、実習の場合はそうはいきません。
4週間休むには、法的にはどうであれ、やはり理由が問われますし、福祉の勉強のために有給をとるといっても、理解されないのが普通です。
実習免除であれば、いいですけれど・・・・・
実習の問題は、福祉系の職場に勤めていたとしても同じです。
例えば、老人ホームの職員が、社会福祉士の資格を取りたいからといって、休んだらどう思われるでしょうか?
相談員になるためだという名目があったとしても、資格要件が必須でない以上、好きこのんで資格取得に行っている状態だと判断されます。
ましてや同僚は、快く思わないでしょう。
特に福祉業界は、人手が足りないところが非常に多いので、常勤職員であるのに、休みを取ることについて理解がない職場がほとんどです。
驚くべきことですが、福祉業界は、別に社会福祉士資格を評価してはいません。
評価したとしても、資格を取ったら1万円手当を付けましょうとか、その程度のレベルです。
だから、資格なんて無意味ですよと言いたいのではありません。
資格の価値は、福祉職場にあるのではなくて、あなたの内心(心の内側)に存在します。
職場で推奨されて社会福祉士になる人がほとんどいないことを考えると、その資格の取得動機は、本人の内心にあるというのが私の考えです。
私自身、そのような動機で社会福祉士になってので、これは人にはあまり言えないのですが、確かなことです。
実用的なことだけであれば、例えば、相談員になるのに、社会福祉主事やケアマネの方がいいじゃないですか?
なのに、取得に時間とお金がかかる社会福祉士を選択しているという時点で、あなたは社会福祉士に何か期待しているものがあるということです。
福祉分野に限らず、人の相談に乗れるようになるとか、頼りになれるとか、いろいろあると思います。
どこそこの施設の何という職名になるとか、そういうことは関係なしです。
そういう思いがあるからこそ、時間もお金もかかる社会福祉士に興味をもった訳です。
だとすれば、社会人の場合は、他人から悪口を言われることを覚悟しなければならないのです。
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