確実に社会福祉士になる方法とは

通信制大学がお勧め

私は、社会福祉士を目指すにあたって、偏差値の高い大学ではなく、通学課程でもなく、通信制大学を選ぶように勧めてきました。

具体的には、

  1. スクーリングが通える範囲にある大学
  2. レポート教育をしっかりとさせて卒業させる大学
  3. 楽して単位がとれることを売りにしない大学

これに該当する通信制大学(もしくは養成校)を選べは、確実に社会福祉士になれると説いています。

通学課程の大学に行くために、奨学金を利用し、卒業したあとには、何百万もの借金を背負うなんて大変だし、資格や学位は通信制でとっても何ら変わらないからです。

でも、通信制大学は、どうも挫折する人が多いみたいだ

挫折した理由をよくよく聞いてみると、
通学課程は先生が直接教えてくれるし、学校にいけばそれなりに強制力が働いて勉強するが、
通信制は、誰も尻を叩いてはくれないし・・・
自宅で一人で机に向かっていても、孤独だし、眠くなって、気が付くとゲームをしたり、寝てしまったりしてしまうのだとか・・・・

たしかにこういう人は、通学課程に行ったほうがいいのかもしれませんが、それでも私は通信制の大学をお勧めします。

今時の、通学課程の大学は、授業を長期欠席していると電話をかけてくれて、心配してくれるそうですが、
安易にそういうシステムを期待して、強く望んでもいない大学の門をたたくというのは危険です。

学費は親が払ってくれて、住む場所の心配をしなくてもいい、十代の学生ならそれでもよいけれども、社会人が入学するには、通学課程はデメリットが多いといわなければなりません。

そもそも通学課程の大学は、勉強しなくても単位を与えてくれる機関ではないし、本当に社会福祉を学びたい意思があれば、通信課程でのデメリットは克服できると考えるからです。

なんで、通学だと単位取得・卒業がしやすくて、通信だと挫折しやすいといわれるのか考えてみた

そしたら、これなんじゃかいか?という理由が一つだけあった。

それは、社会福祉士の資格取得を最優先事項にしていないからではないか?
というものです。

社会福祉を学ぶ学生で、職業をもっている人の多くは、通信制課程を選択します。
その理由は、仕事をしながら学べるからというものです。

しかし、せっかく学生になったのに、一方で仕事を優先してしまったら、その分勉強が後回しされてしまい、結果、単位習得が遅れるのは、因果関係でいえば当然のことです。

私は、通信制大学で社会福祉士を目指しているとき、勉強の邪魔になるものは、全部捨ててきました。
勉強に集中して新しい知識を身につけることが好きだったし、過去の自分が勉強によって生まれ変わるんだって真剣に信じていました。


考えてみた

他人の意見はどうでもいい、自分はどう思うんだ

私が、大学時代、1日12時間勉強していたという話をすると
「いったい(仕事は)なにをしているのかしら?・・」
と、陰口を言われたことを思い出します。
ネガティブな反応ですよね。

「社会人のくせに、お勉強ばかりしているだあ、まともに働けよ」
という逆算が働くようです。
別段、悪気のない批判の目がこうして向けられます。

でも、人って、自分の頭の壁にそってしか物事をとらえらないのがふつうだし、そういう反応になるのも無理はないんですね。

そんなことよりも、優先すべきことは、

  • 他人じゃなく、自分が望んでいること
  • 自分が気持ちいいと思えること

です。

やがて私は、そのように考えるようになりました。
その理由はというと・・・・・・・・

大学に行くという発想がないまま大人になり、学ぶ機会もないまま、ブラック会社で心身がボロボロになるまで働いた末に、勉強意欲に火がついて果たした通信制大学入学であったからです。

会社を辞めて大学生になることが、まるで奴隷から解放されたかのような幸せを感じていた・・・・・。

会社を辞める決意をした瞬間

かつてブラック企業で寮生活をしていたころ、連日深夜残業をしていました。
その寮には風呂が無かったので銭湯通いをしていました。

ある日のことです。
残業の仕事が終わってから銭湯に行くと、閉店間際ということがあったのです。
閉店ギリギリの銭湯で頭を洗っていると、風呂場の中の照明が暗くなってきました。


まっくら

なんだか、もう早く出ていけみたいに言われているような気がしてすごく嫌だったのを思い出します。
こんな生活はもうやだ・・・・・

今思えば、この時会社を辞める決意をした瞬間だったのかもしれません。
間もなく、私はブラック会社を辞め、大学での勉強を最優先するようになったのでした。

残存圧力の活用

人は圧力をかけられたり、追い詰められたり、心底許せない感情をため込んで爆発寸前になったとき、真の行動力が解き放たれることがあります。私の場合は、ブラック企業での経験でした。

ちっぽけな安定や、現状維持の安心感にしがみついていると、なかなか変革の行動がとれません。

私の場合、ありがたいことに、外部からからたくさんの圧力を与えられたことにより、それを活用して目が覚めました。
なので、何か圧力があったり、追い詰められている人はラッキーです。

その圧力を逆手にとって、合気道の技のように、「ヒョイ」と切り返して社会福祉士になるために必要な行動をとるパワーにすれば、社会福祉士に必要な単位なんて楽にとっていくこができます。

私は、これを介護技術における「残存能力の活用」をもじって、
「残存圧力の活用」
とよんでいます。

大きな圧力であるほど、その力を正のパワーに転じることができます。

私は、仕事を辞めたことで呪縛から解き放たれました。
そして、会社を辞めたところで、どうということはない、ということを知りました。
これに味をしめて、要らないものを捨てることに快感を覚えるようになったのです。

私が大学を卒業するために「切ったこと」のリスト

具体的に言うと、

  1. 友達は全部切った
  2. 酒の付き合いは100%断った
  3. テレビは放送大学の番組をみるくらいで、あとはみないことにした
  4. ラジオは英語講座と、レポートを書くのに必要な情報番組だけを聞いていた
  5. 旅行なんていく必要がなかった
  6. 盆も正月もバカンスも誕生日も記念日も忘れた

いろいろなものを切り捨てていくと、自らの周囲が非常に静かになります。

  • 遊びのお誘い
  • ダラダラした無益な人間関係
  • 利益誘導の勧誘

こういったものがなくなって、勉強に集中できる環境が手に入ります。

普通は、ここまですると、
「自分は孤立しているのではないか?」
と不安になるのですが、

大丈夫です。
最初だけです。

最初は、周囲からひかれてしまい、友達がいなくって「寂しい」なんて思うかも知れませんが、すぐに、すっきりした気持ちの方が大きくなります。

ちなみに私の場合、変わっていたので、最初からぜんぜん寂しくなんてありませんでした。勉強できるだけでよかったのです。

たった一人だけ理解してくれる人がいればそれでいい・・・・・そうすれば、確実に社会福祉士になれる

自分の最大の理解者、それは、ほかならぬ自分自身です。
自分で自分を否定しないかぎり、必ず目的を達成することができます。

ここまで覚悟をして、不要なものを捨て、目的を達成するための行動をとりつづける
そうすれば、確実に社会福祉士になれると思うんだけどなあ。

あ、そうそう、一つ気を付けるべきは、なにも一生、ストイックな勉強生活をしろとはいっていない点です。
資格をとるまでの、ほんの数年間だけの話です。
そう考えれば、いくらかの準備と、勇気と、社会福祉士になりたいという気持ちがあれば、現実味をおびてくる話ではないでしょうか?


レトロ風景

ソフトランディングで社会福祉士になる方法・・・・いつかきっと

もちろん、捨てようにも捨てられないものがあって、
「だから困っているんだよ」
そのように感じる方もいるでしょう。
そういう場合は、ソフトランディングで社会福祉士を目指す方法もなくはありません。

例えば、高卒の人がまずは、大学卒の学位をとるために、科目履修性としてコツコツと年に数科目履修して、ある程度単位が蓄積されたところで、正規課程の学生として大学に入学する
というケースがあります。

最終目標である社会福祉士になるまでに、ものすごく時間がかかるのですが、その分捨てなくてはならないものは、少なくてすみます。
仕事や家族を犠牲にすることなく、ソフトに目的を達成できることでしょう。

リスクとしては、モチベーションがなえてしまう可能性です。
「鉄はあついうちに打て」といいいますが、この方法は、その逆バージョンです。
冷めてしまう鉄を熱くする工夫をしながら、長期的にモチベーションを維持することが求められます。

一つ例をだしましょう。
私は、パートの訪問介護の仕事を通して、11年かけて介護福祉士の受験資格を得た経験があります。
8年目くらいまでは、3年の実務日数のめどがつかないようすだったので、自刃自身介護福祉士の資格を取ろうという気はありませんでした。
それが、9年目くらいから、実務経験要件のクリアが射程範囲にはいってきたので、やっとモチベーションがあがってきました。

この経験からいえることは、ソフトランディングで社会福祉士を目指す場合、当面の間はライフワークとして福祉の勉強をすることを目指すのが成功しやすいということです。

最終的には、指定科目を履修して、国家試験を突破するという山をこえなくてはならないのですが、その前段階を整えるのに十分な期間をかけるのです。
大学で、指定科目を履修する段になっても、2回や3回は留年するくらいのつもりでいたほうがいいでしょう。
遠回りにみえるようでも、結果的には近道だったということもあります。

私は、かなりハードランディングな勉強をしてきましたが、大学は1回留年しています。でも、その分たくさん勉強したことで、社会福祉士の国家試験は1回の試験で済みました。

それから、ケアマネの試験を受ける前段階では、介護事務講座という民間の通信教育を受けた経験もあります。このとき、かなり介護保険のことを勉強しましたので、ケアマネの試験のときも1回で合格ができました。

ちなみに、先の介護福祉士のケースも、11年現場で得た知識があり、それが国家試験に役立ったことはお伝えしておくべきでしょう。

要するにモチベーションさえ維持できれば、ソフトランディングでも知識が蓄積され、いつかは目的を達成できる日が来るということがいえるのです。

まとめ

ハードランディング、ソフトランディング、どちらの方法が向いているかは、人それぞれです。


分かれ道

自分にあった方法を選択することが大切ですね。
でも、個人的には、ハードランディングをお勧めします。


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