やっぱり応募されない保育士求人の闇
ハローワークで見つけた保育士の求人情報です。
雇用形態/賃金(税込)
正社員/195,000円~195,000円就業時間/休日/週休二日
変形 1ヶ月単位
1)07:00~16:00
2)08:00~18:00
3)11:00~20:00
又は07:00~20:00の間の8時間以上/日祝他/毎週
これは額面の給料なので、手取りは15万くらいでしょう。
ボーナスについては記述がないので不明です。
起業説明会やハローワークを通じた問い合わせによってボーナスいくらかはわかるのかもしれませんが、私だったらこの情報だけでもう十分です。
この求人には、応募しません。
一番問題なのは、就業時間です。
こんな無茶苦茶な変形労働では、アフターファイブで複業ができません。
「給料をあと10万上げるよ」といわれてもやっぱり応募しません。
保育士の仕事が、働く親のニーズに合わせなければならないのはわかりますが、こんなシフトを組まれたら、最終的に体調を崩すと思います。
これでは、自治体直営の保育園が減って、民間委託化が進むのも無理からぬことです。
こんな変形労働を、今の公務員がやるわけがありません。
結局、
「保育士は、低賃金で変形労働だからこそニーズのある仕事にされてしまっている」
という闇の部分を見抜かれて、劣悪条件の仕事には応募者がいないという現状があります。
もちろん、保育の仕事は、今の日本社会にとって必要な仕事です。
めちゃくちゃ必要な仕事ですよ。ほんとに・・・。
共働きの夫婦が増えている中で、保育士は、少子化に歯止めをかけるためにも必要な専門職なのに、社会は保育の仕事の価値を低く見積もってしまっている。
これでは、保育士の就業希望者が減り、現役保育士の他業転職希望者が増えるのは自然なことです。
しかしどんなに大変な条件だとしても、保育士試験に合格するくらいのひとの中には、本気で保育士を続けようと決意する人はいます。そういう人の気持ちを裏切ってはいけないでしょう。
個々の保育士の目標に沿った仕事であれば、目指す価値はあると思います。
その場合は、不当なブラック保育所を避けるための行動が必要となります。
持ち帰りの仕事がないとか、サービス残業がない保育士の仕事はさがせばあります。
そういう正当なところに応募することがお勧めです。