社会福祉士を取った後は法律を勉強しておく

「社会福祉士は資格を取ってからが本当の勉強の始まりだ」
という人がいます。

それは、もちろんその通りだと思うのですが、
「では具体的な勉強方法は?」
ときくと、
研修への参加だったり、実務経験を重ねることだったり、他の資格を取ることだったりします。

そういったことも勉強だと思うのですが、もっと日常的にできる勉強法があります。

それは、
「ネットを使って法律を調べる」
ということです。

なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、これが結構コスパの良い、実利的な勉強法なんです。

なぜ法律の勉強をお勧めするのかというと、福祉と法律は切っても切れない関係にあるからです。

例えば、地域包括に勤務する相談員が、成年後見のことについてあまり知識がなかったとしましょう。

そんな中、成年後見のことで相談に訪れた利用者が来たのだが、うまく対応できなかったとします。

そういう経験をしたときこそ勉強をする良い機会です。

ネットで成年後見のことについて調べてみるのです。

何事も、まずは調べるところから始まります。

お勧めなサイトは裁判所です。

正直、これだけのコンテンツを無料で見せてくるのは本当にありがたいことです。

動画とテキストで成年後見のことについて学習することができます。

後見のことを全く知らない一般の人がみてもわかるように構成されているのでとても分かりやすいです。

また、成年後見のことだけでなく、裁判員のことであったり、ADR(Alternative Dispute Resolution 裁判によらない紛争解決手段)のことも学習することができます。

裁判とか、司法というのは福祉とは関係ないという気がするかもしれませんが、実は関係があります。

特に地域包括の相談員の場合は、実際に関係する相談を受けることがあるからです。

包括の相談員でなくても、生活の相談・支援にかかわる社会福祉士は、利用者が経験する日常生活上の問題について見識を深めておく必要があるでしょう。

日常生活上の問題というのは、例えば交通事故であったり、入院であったり、相続てあったり、詐欺被害にあうといったことです。

人間が普通に生活をしていくだけで、だれでも何回かは紛争や裁判といった出来事にかかわることはあるものです。

例えば交通事故一つ起きたたけで、いかに法律の知識が必要か?を痛感させられます。

私自身、法律の知識不足には苦い経験があります。

身内が交通事故で大けがしたときに、法律の知識不足から、相手方との交渉において苦労しました。結局、弁護士に依頼して解決しましたが、もっと法的知識があったら早い解決ができたろうにと今でも反省しているしだいです。

法律は、「知らない」というたけで不利益を被るようにできています。

だから、知るという行為がとても重要なのです。

もちろん、社会福祉士は法的問題に対して直接解決する専門職ではありませんが、適切な助言をするためにも法律の学習は大切なのです。

ぜひ、社会福祉士になったあとは、日常的に法律の学習をすることをおすすめします。

それが、利用者にとっても、社会福祉士自身にとっても有益なことにつながります。


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