社会福祉士は職種よりも労働条件で仕事を選ぶべき
「社会福祉士の資格をとって、どの職種についたらいいですか?」
という質問に対して
「あなたがどういう仕事をしたいかを決めることが先決です」
という回答があります。
この答えは、半分正しくて、半分は間違ったアドバイスです。
私からみると
社会福祉士は職種が何をしたいかという以前に、
「どういう条件で仕事をしたいか?」
を考えるほうがよっぽど重要だと考えています。そうすれば、おのずとどの職種に就くかは絞られてきます。
私がこのように考える理由は、ある仕事を長期間にわたって続けようとしたときに、労働条件が自ら納得のいく範囲のものでない限り、決してその仕事を長く続けることはできないという実体験があるからです。
もちろん、辞める時期が確定されている仕事ならば問題はありません。
例えば、
ケアマネの受験資格を満たしたら辞める
とか、
介護福祉士の実務経験を満たしたらやめる
とかならば、職種のことを重視する選択肢で間違いはないでしょう。
または、
地域包括支援センターの業務を数年は積んでおきたい
その間は労働条件にこだわらない
というのも動機として間違いではなく、結構なことです。
しかし、長く続けることが想定される就職の場合は事情が違います。
そこで得られる収入と、提供する労働時間と、休みの実態を考慮しないと決して続くことはないのです。
- 土日祝日休みか?
- 副業は可能か?
- 拘束時間は何時間か?
- 残業はどのくらいか?
- 残業代はいくらまで出るのか?
- 身体介助があるのか?
これらの項目について、求人票に書いてあることを鵜呑みにするのではなく、実体を把握することが望ましいです。
ただし、これらのことは調べて分かるものではなく、実際に勤めてみないとわからないものです。
だから、いくつかの転職は必要なコストになるかもしれません。
その結果、あなたは気づくことでしょう。
自分が望むすべての条件を満たす職場がないことに・・・
そして、どこかを妥協する必要があることにも気づくはずです。
例えば、残業代がきちんと支払われれば、その分労働時間が長いことを許容できる人もいますし、休みが少なくても基本給が高かったり、昇給率が高ければ納得できる人もいます。
あるいは、給料は安いが休みが多くて残業も一切ないということに納得する人もいます(私はこのタイプ)。
逆に、駄目なのが、収入が低いのに労働時間が長くて、休みが少ないのに業務多忙でというデメリットしかないケースです。
人によって価値観が異なるので労働条件に求める要素は違いますが、たとえ妥協した点があるとしても、最終的に労働条件に納得できる職場を探すのがベストです。
まとめ
社会福祉士の仕事は、何の職種に就きたいかよりも、労働条件に納得できる職場を選択することが長く続けるコツである。
収入、労働時間、休日数、身体介助の有無、
これらの観点から、労働条件に納得のできる職場を選ぶこと
個人的には、定時で帰れるデイサービスの相談員とか、障害者の通所施設の支援員なんかがお勧めです。収入は決して高くありませんが、夜勤がありませんので、空いた時間に副業をしたり、資格取得の勉強ができたりします。
収入は少なくても、時間に余裕がある働き方は、長く続けやすい働き方だと思っています。
実際、今勤めている障害者通所施設は、夜勤と残業がないので長く続けられています。