社会福祉士の定義にある助言、指導の価値

社会福祉士の定義は以下の通り。

(定義)

第2条 この法律において「社会福祉士」とは、第28条の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者(第47条において「福祉サービス関係者等」という。)との連絡及び調整その他の援助を行うこと
(第7条及び第47条の2において「相談援助」という。)
を業とする者をいう。
社会福祉士及び介護福祉士法より

社会福祉士の定義はよくできています。
一見すると具体性に欠けるかのような記述ですが、解釈に幅をもたせることによって変化の激しい社会に対応している定義となっています。

注目すべき文言は、助言・指導・・・を行うことです。

まず、言葉の意味をおさえておきましょう。

助言とは、その人の助けになる考えや言葉を言うこと。似た言葉に、アドバイスがあるが、これは、忠告、助言のこと。
指導とは、教え導くこと。
三省堂国語辞典より

かなり、上から目線のような、それでいて専門的な権威を感じさせる文言となっている。

もちろん、社会福祉領域における助言や指導という言葉は、人権尊重・尊厳という文脈で使われる。

しかし、ここはひとつ辞書的な意味にフォーカスしてみるとことで、社会福祉士の専門性を見出せると考えています。

つまり、社会福祉士は福祉の相談において、助言や指導をする資格であるということ。

このことにもっと自信を持つべきだし、逆に言えば相当な力量がないと単なる言葉遊びでおわることにもなる。
したがって、社会福祉士は、もっと社会福祉とその隣接領域について日々経験と情報収集を重ねる必要がある。

社会福祉サービスの現場で勤務する社会福祉士は、サービス業であるという認識があることから、顧客である利用者と対等ではない関係にさらされている現状がある。しかし、本来は専門職としての立場から助言や指導をするのは、パターナリズムでもなければ、上から目線でも、マウンティングでもないことである。重要なのは、そこに専門性があるか否かでしょう。

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