社会福祉士に必要なのは連携

社会福祉士の専門性が、知識や技術であると仮定したとき、当事者はものすごい消耗戦に巻き込まれることになります。

例えば、社会福祉専門職として知識を増やそうと、日々研修を受け、勉強し、調べるということをやりすぎてしまうと、いつまでたってもトップにはなれないわ、優秀な人材はあとからいくらでも出てくるわで、できないことばかりに目が行ってしまって消耗することになります。

正直、そういう戦いはやるだけ無駄だと思っています。

あの手この手で他人より優位に立とうとするこの姿勢は、できるだけ早く離脱して、連携することに集中したほうがいいですよということです。

連携とは何か?というと、社会のあらゆる人や集団、学問的知見、福祉以外の領域の事柄などあらゆることをつなげていくコツのようなものです。

職場の誰よりも上に立とうとして能力を向上させるのではなく、自分よりも能力のある人を利用して助けてもらう能力を磨くことです。

職場の人だけでなく、地域の人、家族、組織、つまりあらゆる社会資源を連携させることがとても大切です。

この発想によって誰よりも有能でなければという消耗戦から離脱できるわけです。

なんだかいいかげんな仕事論のように聞こえるかもしれませんが、一人の人間ができることなんてたかが知れていることを自覚したほうがお得ですよという話です。

もし、あなたの職場が一人の人間に過重な責任と役割を押し付ける文化を持っているのならば転職を検討してもいいかもしれません。
そのくらい連携という、いい意味でのリラックスした考えは社会福祉士にとって必要な考え方だと思います。

真剣になるべきは、組織を離れたときに一人でも生きていける選択肢を取り得る人間になっておくことです。

特に福祉以外の分野のことをについては積極的に挑戦したほうが楽しくてお勧めです。

福祉分野の人間はとかく視野が狭くなりがちで、自分で生きていく力もないことが多いので世間知らずにならないように気を付けたいものですね。
ほんとの意味で幅広い経験をすることで、結果的に狭いジャンルの福祉職場での仕事もできるようになるのではないでしょうか?

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