感情労働で疲れて部屋が汚れたらすること
感情労働は本当に疲れます。
NHKのクローズアップ現代で「ごみマンション問題」をやっていたけれど、あれって気持ちがよくわかります。
職場ではきちんと仕事をこなしている人が、自宅に帰ると何もする気がなくなり、掃除もままならず、部屋がちらかり放題・・・・まるでごみ屋敷の状態になってしまっている。
これがごみマンションの問題です。
感情労働をしている看護師・介護職、教師、サービス業などの人に多いとされています。
ちなみに感情労働とは、本来の感情を高度に制御して業務を遂行することが求められる労働のことです。
例えば、看護師が、がんの告知をされていない患者に対して、その事実を悟られないように感情を制御して業務にあたる場合があります。
それから、認知症の利用者に暴言をはかれても平静に対応する介護職も感情を制御している状態といえます。
感情労働は、ある意味で感情を売り物にしている労働です。
特に、福祉の仕事は、スキルや価値を提供してい対価を得るというよりも、自身の感情を売り物にしている要素が強いです。
福祉の現場で神経を擦れ減らしていると、白髪は増えるわ、休日に家にいても気が休まらないわでしんどいものです。
せっかくの休みであっても、部屋の掃除をする気になれないのは十分にありえます。
かくいう私も、部屋の掃除は非常に苦手で、とくに休日に大掃除をしたくありませんでした。
部屋が汚いと運気が下がるので、ほんとは大掃除をすべきですが、感情労働で疲れてしまうと、そんな気になれないのです。
では、ごみマンションになることを避けるにはどうすればいいのか?
苦肉の策ですが、私は「部分的に少しずつ掃除すること」をお勧めしています。
例えば、
- 今日は机の上だけを片付ける
- 明日は、プリンターに乗っている本をしまう
- あさっては、電源コードの絡まりをなおす
このように、ほんとに少しでいいので1つずつ片づけていけば、期間は要しても部屋は片付いていきます。
席を立った時にひとつごみをすてるとか、何か一つ片づけるとかいう、ちょっとずつの掃除をして部屋の状態を維持するようにします。
重症になると、このちょっとした掃除ですら腰が重いのですが、その場合はもっとこまかいことに分散してもいいので、とにかく1日1分でもいいので掃除や片づけをしていくことが大切です。
ものぐさで、一時しのぎの感はありますが、一定の効果があります。
ただし、問題の本質は感情労働の疲労にありますから、時間をかけて感情のケアを考えていくことは必要となります。
自分のレベルを超えた仕事をすることになった場合など、強いストレスを受けることで、部屋の片づけにエネルギーを使うことができなくなるので、長期的には感情労働から離れることも頭の片隅に置いておくことは非常に重要なことですね。