低い報酬でジェームス・ポンドにはなれない
ブラック要素の強い介護事業所の中には、
低い報酬でヒーローのような働きを要求してくるところがあります。
例えるなら、時給千円でジェームス・ボンドなみの活躍を期待している状態です。
給料を買い叩き、つまり安く労働力を買っておきながら、
もう一方で「もっと働け」というのは、バランスを欠いた要求になっています。
win-win(事業所が儲けて、従業員も潤う)
を考えていないですよね。(by7つの習慣)
あなたが、
win-loose(事業所が儲けて、従業員が損をする)の事業所に勤めていることが判明したら、
準備を整えたうえで、できる限り早期に転職することをお勧めします。
給料が低い仕事の理由
給料を上げられない理由について、経営者の本音を知ってしまったら、仕事へのやる気は急激にさがっていきます。
「介護報酬が決まっているから、これだけしか給料が払えない」
そのような言い訳をしていたら、それは、経営者としてのミッションを放棄している証拠です。
ブラック要素大です。
言い訳をしていなくても、実態として給料が上がらないのであれば、
「当社は社員に不満を与えることしかできない会社です」
と表明しているのと同じです。
- 年中人が辞めている
- 新しく入社した人が「こんな話は聞いてない」と言う
この2点が確認できたら要注意です。
これらが頻発するのは、従業員を安い道具と思っている会社の特質です。
ブラック要素の強い事業所は、人を安く使うことで利益を上げようとします。
はっきりいいますが、これでは売り上げが伸びることはありません。
もし、この手の事業所が口先で、
「人材は人財」
のような理念を述べていたとしても信用しないことをお勧めします。
単なる字面に踊らされないことです。
募集の段階で、重要なことを伝えず、応募してきた人のほとんどを採用し、あとは名ばかり中間管理職にしりぬぐいをさせて知らん顔
結果、嫌気がさすように仕向けて、自己都合退職させる。
こういうことが横行しているのです。
介護事業所で起きていることにおいて、言葉と事実では、事実にしたがって判断することが正解です。
事実でウソをつくことは難しいという意味からそのようにいうことができます。
等価交換の原則
この原則はフェアな取引についての考え方です。
先の時給1000円のジェームス・ボンドはアンフェアな状態に置かれています。
命をかけているのに、報酬が低かったら、そんな仕事は断った方がいいですよね。
寿命が縮まるばかりです。
等価交換とは、対価に見合った仕事の仕方をして、精神のバランスを保ちましょうという原則です。
十分な働きをしているのに収入が低かったり、さぼっているのに高い給料をもらっている状態は精神のアンバランスをもたらし、知らず知らず、あなたをおとしめます。
なので、対価に見合わない仕事をしているのであれば、アクセルを緩めた、燃費のいい仕事をすることをお勧めします。
さもなければ、あなたはガス欠になった自動車と同じ状態となり、すぐにエンストすることになるでしょう。
まとめ
収入が低くても、労働時間が短く、休みが多いのであれば、空いた時間に応じて、自由な経済活動ができるので続けることができます。
深刻なのは、長時間労働を強制されていながら、わずかな手当の代わりに、貴重な時間を浪費している状態の人です。
名ばかりの管理職や、主任、責任者といわれる立場の労働者は、特にひどい労働環境におかれています。
非正規雇用で、決まった時間に帰れるというほうがだいぶましです。
短期的に見て、その仕事の経験が、次の人生の目的につながるのであれば、結構なことです。
時宜にかなったら辞めればいいからです。
しかし、単に生活費を稼ぐためだけの労働で、かつ疲れ果てているだけの仕事だとしたら、それはお勧めできない仕事になります。
ましてや、それが安い給料であったらなおのことですね。
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