ドラクエの転職システムに学ぶ思考

今日は、古いゲームをしていて思ったことをお話ししたいと思います。

社会福祉士を目指すあなたに参考になれば幸いです。

ドラクエ7の転職システム

昔のPS版ドラゴンクエスト7に、転職システムというのがありました。

ドラクエ7-1
(エニックス ドラゴンクエスト7(PS版)より)

これは、例えば、

  • 僧侶と魔法使いを極めると賢者になれる
  • 戦士と魔法使いを極めると魔法戦士になれる

といったシステムになります。

要は、前職の経験が、後の職業に活かされる職業転職システムです。

これにより、戦士で魔法が使えなかったとしても、転職を繰り返すことで、やがては賢者になることもできます。
賢者というのは、攻撃系の魔法と回復系の魔法の両方を使いこなす上級職です。

ドラクエ7-2
(エニックス ドラゴンクエスト7(PS版)より)

私は、社会福祉士にもこうした転職システムが適用できるのではないかと思いました。

例えば、
社会福祉士が経済を学ぶことで、

福祉と経済に強い社会福祉士になる

ということがあってもおかしくないじゃないですか?

今、大学や養成校で社会福祉士を目指している方や、資格を眠らせてしまっている場合も、この「転職システム」の思考をして欲しいと思うんです。

そうすれば、社会福祉士を、もっと広く活かすことができる訳です。

例えば、
あなたが福祉以外の業界で働いていて、社会福祉士となり、相談員となったならば、きっと前職の経験が、なんらかの形で活きるということがいえます。

このとき、
「普通の会社勤めをしていただけだ」

なんて、自分を下げるような発言をしないで、自身の経験してきた仕事を細かく仕分けしてみると、意外な発見があります。

私の場合、
ある空調メンテナンスの仕事をするブラック企業に勤めていたのですが、
これが長時間残業の常態化している仕事でした。

まいにち、顧客への苦情対応をしたり、油まみれになって深夜まで残業をしたりしていました。

そんな経験を経て、のちに障害者の通所施設に支援員として働くようになると、

「なんて健康的な仕事なんだろう」と思いました。

勤務は、日中の間だけですし
「今の季節なら、明るいうちに帰宅できるぞ」
と思いました。

ブラック企業の経験ですら、役に立つのですから、あなたのように、何らかのお仕事をがんばっていたのであれば、
きっとその経験は活きるはずです。

ドラクエ7の転職システムは、
いわば、

努力評価型、経験累積型といえるシステムです。

上級職を複数経験すれば、勇者にすらなることができるのです。

ドラクエ3の転職システムは、少し特殊

ファミコン版ドラゴンクエスト3の転職システムは、ドラクエ7とちょっと異なっていました。

その特徴の一つに
特殊アイテムなしで賢者に転職できるのは「遊び人」だけ
というのがありました。

ドラクエ3-1
(エニックス ドラゴンクエスト3(ファミコン版)より)

5ドラクエ3-2
(エニックス ドラゴンクエスト3(ファミコン版)より)

特殊アイテムとは「悟りの書」のことです。
ゲーム中では1つしか手に入らないアイテムなんですね。
「悟りの書」があれば、どの職業からでも賢者に転職できるようになっていました。

でも、遊び人という職業だけは、レベル20になれば、特殊アイテムなしで賢者に転職できたのです。

これって、

ゲームの世界の話ですが、示唆に富んだ話だと思いませんか?

魔法使いと僧侶を経験すれば賢者になれる
というのではなく、遊び人としての経験で賢者への道が開かれるのです。

ちなみに、遊び人は、レベルが上がると、戦闘中に遊んだり、ふしぎな踊りをしたり、変な顔をしたりします。

一見すると何の役に立つのかわからない、遊び人ですが、しっかりと賢者になるための資質を蓄えていたのですね。

悟りの書に書いてあることは、ゲーム中で明かされていませんが、きっと遊び人が実践していたことが書かれていたのだと思いました。

生死を分ける戦闘という過酷な状況の中でも、遊び心を忘れない
とでもいいましょうか?

悟りの書には、そんなことが書かれていたのでしょう。

真の賢者は己の愚を知る者なり

と、ソクラテスの言葉にもあるように、遊び人という職業は、賢者の道に通じるものがあったのだと思います。

現実の世界において、遊び人という職業はありませんが、
遊び心をもった職業はあります。

近い職業としては、
お笑い芸人さんとか、パフォーマー、ミュージシャンなどが該当するといえるでしょう。
広くとらえれば、エンターティナーとしての要素を必要とする職業・・・・こう考えるとプレゼンをする営業など・・・・も該当しますね。

生真面目ではなく、行き詰まってしまうような考えをすることなく、自らの特技を活かして、楽しませることを重視する
そのなうな人が賢者になるための悟りを開いてしまうのでしょう。

ちなみに、
ドラクエ3では、遊び人が賢者に転職すると、レベルが1になってしまいます。

ドラクエ3-3
(エニックス ドラゴンクエスト3(ファミコン版)より)

現実の世界でいえば、福祉業界未経験者が生活相談員に転職するような感じです。

そうなると、現場の知識がないので、わからないことだらけです。

でも、レベルが1なので、ちょっと経験したことでも、すぐに経験値がレベルアップの値に達します。
ましてや強い敵に出くわすと、すぐにレベルが2つ3つ上がります。

テテテ テッテン テッテン♪♬♫(レベルアップのときの音)

という訳で、経験がない人も、遊び人(エンターティナー的な職業)としてのレベルが上がれば、結局は社会福祉専門職に転職できるということになります。

ドラクエ3の転職システムは、才能開花型、思考転換型ということができましょう。

まとめ

  • ドラゴンクエスト7と3の転職システムは、努力評価型、経験累積型
  • ドラクエ3の転職システムは、才能開花型、思考転換型

どちらのシステムを現実に取り入れても、結局のところ、社会福祉専門職に転職はできるということになります。

以上、
ドラクエの転職システムが、現実の転職に参考になるというお話でした。


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