安易に未経験者歓迎の相談員の仕事を引き受けない

未経験者歓迎します

このような相談員募集の仕事を、よく吟味せず
安易に引き受けてしまわないように注意したほうがいいです。

特に、求人広告の

研修制度が充実しています

というキャッチコピーや

当社は、働きやすい環境です

といった自画自賛は、
たいていの場合、実態の疑わしい売り込みです。

でも、

ハローワークという公的機関の求人であったり
通勤しやすいところに勤務場所があったりすると、
つい、信用したり、勢いで応募してまうわけです。

もしあなたが、相談員としての経験を増やしたいのであれば
未経験歓迎という理由だけで
安易に相談員の仕事を引き受けない方がいいです。

なぜかと言うと、いきなり相談員として仕事をしようとしても、
施設や利用者の細かい事情がわからないので、仕事の進めようがないからです。

研修体制が充実している

といっても、直に相談員になるための研修が充実しているところは少数です。

結局、はじめは現場の介護スタッフとして働きながら、細かいことを身につけていくことになります。

「働きやすい環境がある」

という点については、

「働いてみないとまったくわからない」

というのは、よく考えてみればわかることです。

ある人にとっては、働きやすくても、別の人にとっては働きにくい
ということがあるからです。

無理な仕事を安易に受けてしまうことで、
他の行動を出来なくなってしまいます。

無理な仕事で、いっぱい、いっぱいになってしまったら、
趣味や生きがいを持ちにくくなりますし、
人生を豊かにするための勉強や準備も、
出来なくなってしまうのです。

と言うわけで、あなたが目指す仕事を考えてみて
それに対して、安請け合いをしていた場合は、
今後、それをやめるようにすることをお勧めします。

経験を増やす秘訣は、無理をしない仕事選びと言っても
過言ではありませんので
何に取り組むか、よく考えて選んだ方がいいですね。

相談員として経験を積むのにお勧めなのは、
ひとつの施設で、介護スタッフや補助の立場で仕事をしながら、
所属する施設にだけに通じるような、個別的なこまごましたことを知り尽くすことから始めることをお勧めします。

どの施設にいっても通用するような汎用性の高いスキルは後回しにします。

利用者の行動パターン、性格、計画書の書き方、電話の受け方、家族のタイプ分析、苦情対応の研究、相性の合わない人との接し方、カーペットの種類、蛇口の特性、エアコンの設定、工具の置き場所、蛍光灯の取り換えなどなど

上記のようなことを、事細かく把握して、

他の人から

あの人に聞けばなんでもわかる

と思わせるくらいに、所属施設のマニアになってみてください。

そうすれば、現在の相談員が移動や退職になった際には、あなたに相談員の番が回ってくる可能性が高まります。

所属施設にしか通じないような、こまごましたことであっても、
それを把握していれば、相談員になっても、無理なく仕事を受けられる状態といえます。

ここで、最初の話に戻りますが、
安易に無理のかかる仕事を受けないほうがいいです。

求人広告からくる、想像や印象に惑わされないでください。

まずは足元から広くブロックを敷き詰めて、それから上にブロックを積み重ねるように経験を増やしていってください。

結局は、それが一番の近道です。

しつこいようですが、

よくないのは、できないことを、できるふりをして、無理することです。

すると、結果、
短期で辞めるはめになり、

もう二度とやるもんか

となってしまいます。

これは、とてももったいないことですね。


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