無意味な一貫性には、考えることが大切
間違った福祉施設・事業所に就職したと思ったら、これを読んでください。
考えることは苦行
無意味な一貫性は、損をするので注意したほうがいいです。
「一度、勤め始めたらからには、最後まで続けるべきだ」
そのように思ってしまうと、臨機応変に気持ちを切り替えることができません。
もし、あなたが、自分に合わない事業所を選んでしまったと感じたら、さっさと辞めてしまったほうが時間の無駄がないかもしれません。
人間は、考えるという苦行を避け、安易な解決策にすがろうとしがちです。
考えに考えた結果、まざまざとした現実を思い知るからです。
例えば、
労働条件について、求人広告と実体が違う
といったことがおかしいと気付くのは、労働者の権利について考えた結果です。
そもそも、給料に満足してなかったのに、サービス残業があったりして、余計に腹がたってくるのです。
一方、考えることを避けがちな人は、
- せっかく就職したのだから(採用してくれたのだから)、辞めるのは、もったいない
- 石の上にも3年
- 働くことは厳しいことだから仕方ない
こうした安易な解決策をとりいれて、問題は見て見ぬふりをします。
我慢さえすれば、考えるという苦行が少なくて済むので、このようなことが起きます。
バカげた一貫性の比喩
無意味な一貫性にこだわって、嫌な仕事を続けるのは、
映画館に行って、つまらないと感じた映画を最後まで観るようなものです。
- つまらない映画を最後まで観ずに途中で帰ったら、損するのは入場料です
- つまらない映画を最後まで観たら、損するのは入場料と時間です
「せっかく入場料を払ったんだし、最後まで観ないと損」
という考えがバカげた一貫性です。
一貫性にこだわっていると、より損をしたり、我慢する選択肢をとりがちになります。
一貫性はそこら中にある
- すぐにやめると我慢のない人だと思われる
- 履歴書の志望動機に書いたことが嘘っぽくなる
いろいろ理由をつけて、
だらだらと、同じ事業所で勤める人は多いです。
福祉業界にも無意味な一貫性が蔓延しています。
- 介護の仕事をしている人は、いい人でなければならない
- 社会福祉士は福祉の仕事をしなければならない
これらも無意味な一貫性の一例です。
以上のように、無意味な一貫性に囚われてしまうと、
貴重な時間を無駄にしてしまいがちです。
つまらない、儲からない、ブラックな仕事は円満退社して、もっと期待できることに時間を使ったほうが、より充実した時間を過ごすことが出来るのです。
まとめ
そういうわけで、もしあなたも
「やり始めたことは最後までやるべきだ」
と思い込んでいるのであれば、
もっと臨機応変に進路変更することをお勧めします。
今は、時代の流れが速いので、
「石の上にも1年」
くらいの感覚で十分です。
もし、あなたのスレトスの原因が、今の職場にあるのなら、
思い切って、別の事業所に転職してみると、すっきりするかもしれません。
「私がいないと会社が回らない」
というのは、よく考えてみれば間違いだと分かります。
ひどい場合には、
「俺がいないと会社がつぶれる」
と思っている人もいます。
会社は、だれか特定の人が辞めたからといってつぶれることはありません。
むしろ、人が辞めたことで、人件費が浮いて延命するというのが実態です。
まざまざとした現実ですが、会社がつぶれるのは、お金がなくなったときであって、特定の人が辞めたときではありません。
という訳で、
税金から収入を得ているような「地方公務員の福祉職」の人以外は、
職場を辞めたところで、会社は困らないし、大したもったいなさもない
と思って間違いありません。
万年人手不足の介護・福祉業界は、売り手市場なので、働き口がなくなる心配はありません。
あなたが辞めることで、一時的に、あなたの同僚は、忙しくなって困るのかもしれませんが、これまで会社にかけられた迷惑を思い出してみてください。
- サービス残業させられた
- いわれのない失敗の責任を押し付けられた
- 上司のストレスのはけ口にされた
などなど、かけられた迷惑や恨みが、いっぱいあるでしょう。
それに比べたら、あなたが辞めて、ほんの一時、忙しくなるくらい許容範囲なんですね。
会社を辞めた途端、あなたは過去の人となり、忘れられます。
会社は、特定のだれかがいなくても、回るようにできているからです。
なので、
あなたが、臨機応変に進路変更して、事業所を去っても、
「迷惑をかける度合は少ない」
とポジティブに考えて、さっさと、より良い行動に変更したほうがいいですね。
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