宗教の勧誘には一定のモラルが必要

昨日、郵便ポストにある宗教団体のものと思われるチラシが入っていました。

そのチラシには、
3日間の研修を受けることによって、ある「業」が身について、その業によってあらゆる悩みが解決するという主旨のことが書いてありました。

業

人それぞれ悩みは多様ですが、このチラシの問題点は病気の悩みまでも解決すると書いてあるところです。

3日間の研修で得た「業」によって、病気が治療できるとは書いてありませんでしたが「病気の問題が解決する」という言い方は誤解を招きます。

病気の問題が解決

病気で悩んでいて、ワラにもすがる思いの人がいたら、もしかしたらこの研修で病気が治ると信じてしまう(内心嘘だとわかっていても・・・)かも知れません。ココが問題点です。

チラシには、研修費用のことはかいてありませんでしたが、記載された電話番号に連絡を入れると勧誘が始まるでしょう。

そうなると断るのが大変になります。

悩んでいる人は、勧誘を断ることに対して弱くなっているので、つい「むげに断るのも悪いから試しにいってみようか」ということになりやすいのです。

そして、望んでもいないものに対して多額のお金を支払うことになり、その結果悩みがなくなることもないということになります。

今回は、チラシの勧誘ですが、これが知人からの勧誘の場合は人間関係にかかわってくるので、それこそ悩みの種になります。

ましてや家族が特定の宗教にはまって、それを勧めてくる場合、価値観の衝突が起こってしまうことさえあります。

誤解のないように言いますが、私は宗教を否定しているのではありません。

むしろ人間には、誰しも信じるものが必要だと思っています。

それが、人によっては特定の宗教だったり、尊敬する人の考え方だったり、1冊の本だったりするわけです。

しかし、信仰の自由はあっても勧誘においては一定のモラルが必要です。

弱っている人に対してお金をむしり取っているといわれても反論できないような勧誘は控えるべきです。

カルチャーセンターに通う程度の費用しか掛からないのであればまだわかりますが、何十万、何百万と費用が掛かるような研修はやめておいた方がいいですね。

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