福祉系大学を卒業したのに、一般企業に就職する人が増えています。 就活する段階になって、給料や福利厚生の良さに気持ちが変わってしまう。 それは、ごく自然なことです。 これからは、景気回復と、人手不足によって就活は、売り手市場になっていきます。 「せっかく福祉の専門的知識を得たのだから福祉職に就かなくてはもったいない」 このように考える人は、福祉にこだわっています。 福祉を勉強したからといって、無理して希望条件に合わない仕事に就くことはありません。 文学部を卒業したからといって、小説家になるとは限らないですよね。 就活を通して、働いてみたいと思う企業があったら、他業界でも目指してみる価値はあります。 特に新卒の場合は一度しかないので、本当に目指したい職業にもっと目を向けた方がいいです。 それが、結果としてやっぱり福祉業界であったなら、それはそれでいいのですが・・・・ でも、 福祉業界の という嘘に流され、わざわざ低賃金の仕事に従事しないほうがいいです。 業界や職種、学部や学科にこだわるのではなく、あなたの本心にこだわってほしいのです。 職業人としての時間は長く、20代の人だったら定年まで40年くらいは働かなければなりません。 大学で得た知識、長い職業生活の中のほんの一部です。 これから学ぶことの方が、はるかに多いのです。 新卒という切り札は、ここ一番というところに使ってほしいです。 福祉は40過ぎてからでも来られる業界です。 福祉業界じゃなくても、社会福祉士の資格を活かすことはできます。 資格は使い方が肝心です。 何度も言ってきましたが、社会福祉士は特定の福祉業務に就くための専門資格ではないです。 名称独占に過ぎない資格の一つです。 福祉にこだわってしまうと、介護を始めとする待遇の悪い仕事に就くしかないと思い込んでしまいます。 やりがいという言葉で、低賃金を正当化してはいけない。 あなたが、価値のある仕事をしようと思ったら、報酬面で将来性のある仕事を選ぶことです。 報酬の額は嘘をつきません。 介護に代表される、社会福祉施設職員の処遇の悪さは、社会の福祉に対する評価を表しています。 もはや地方公務員の福祉職くらいしか、希望が持てないと思ってしまうのが悲しいです。 もちろん給料だけが大事とは言い切れないので、一般企業に勤めた後、どうしても福祉施設に勤めたいというのであれば、転職する方法もあります。 その時、 「福祉業界への転職だって、実務経験がないと、無理でしょっ」て思うでしょう? ところが、一般企業などの社会人があれば、福祉業界に転職することはできるのです。 その逆は、無理ですが・・・・・・ 福祉業界への転職に失敗する要員があるとしたら、腰痛や人間関係、それと給料の安さです。 むしろ一般企業こそ、その業界の経験者を求める傾向があります。 でも残念ながら福祉業界の経験は評価されないことがほとんどです。 ましてや、新卒一括採用の企業などは、中途採用の応募すらできません。 福祉一直線を否定するつもりはありませんが、社会福祉士であるならば、広く社会を経験するほうがいいと述べたいのです。 では、あなたがすでに福祉施設で働いていて、その待遇の悪さに疑問を感じていたらどうすればいいのか? まずは、キャッシュフローを作るための準備をお勧めします。 ここでも、福祉にこだわらずにお金を得る方法を考えることが必要です。 例えばですけど、高齢者の中には、年金の他に家賃収入があって、そこらの介護職よりもよほど収入のあるケースってあるんです。 私は、訪問介護をしていて、そのような人をたくさんみてきました。 年金額の高さもさることながら、家賃収入が20万以上あるなんて人もいました。 ここで、指をくわえて、うらやましいと言っているだけでは何も変わりません。 低賃金の介護職だって、お金をためて不動産投資をすることは禁止されていません。 そんなことできるはずがないって禁止令を出しているのは自分自身かも知れません。 もちろん投資をするには、勉強や準備が必須です。 それに投資ですから、失敗する可能性だってあります。 絶対の成功話なんてありません。 つまり、言いたいことは、例え低賃金の福祉職をしていたとしても、工夫をしてキャッシュフローを作り出せば、収入面では他の業種と対等になれるってことです。 結局のところ、 社会福祉系の大卒者が、一般企業に就職しようと、福祉施設に就職しようと、自分に嘘をつかない選択をすることがもっとも正解だということです。 これが福祉にこだわらないということですね。
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