社会福祉士の資格を持っていれば 介護も仕事としてできますか?

48031e1d56b0518c85236a438654a68e_s

法的な意味でいえば、基本的に介護の仕事をするのに、特定の資格は不要です。

訪問介護をする場合は、ホームヘルパーになるための研修を受講しないといけないことになっています。

今でいうと、介護職員基礎研修です。

訪問介護事業所で、サービス提供責任者になるには、介護福祉士、実務者研修などが任用要件です。なので実際には無資格では従事できないことになっています。

しかし、介護施設などの職員については、特に定めはなく、特別な資格は不要です。

もちろん介護福祉士などの資格があれば、就職には有利ですし、資格があればいろいろな加算があるので、施設としては、有資格者を採用する傾向は強いです。

つまり、質問の「社会福祉士の資格を持っていれば 介護も仕事としてできますか?」に対する答えは、「できる」ということになります。

施設での介護はできます。

ただし、できるといっても、個人により、向き不向きがあります。

排せつ介助については、「ぜったいやりたくない」という人がいます。もしその考えを改めることができない、もしくは改める気がないのであれば、介護は仕事としてできないでしょう。法的にどうであれ、本人が無理と決めていることはできないのです。

でも、やってみて「向かないな」というのならともかく、やらないうちから自分を決めつけるのはもったいないです。

なので、社会福祉士の資格では介護ができないと、決めつけずにチャレンジしていただきたいと思います。

社会福祉士というだけで相当な勉強をしているのですから、現場に行けば最初はまごつくこともありますが、すぐに学習して日に日にパワーアップしていくことは間違いありません。

もしあなたに、介護のスキルが身に着いたら、どうしますか?

介護の仕事は、究極、人を観察することです。観察する力を身に着けることで、他のどんな分野でもやっていけるスキルが身につくとは思いませんか?

定年まで、介護をやれと言われたら、こんなきついことはないかもしれません。

でも、実はそんな人は一人もいないことは、ご存じでしょうか?

それはどういうことか?

介護施設に勤めている人は、学校を卒業してから定年まで、ずっと介護職でしょうか?

違いますよね。

ある人は、長年勤務することによって、より立場が上の役職につきます。

別の人は、ケアマネになったり、ある人は、経営をする立場になるかもしれません。

あるいは介護現場という職場を辞めて、起業するかもしれません。

つまり、人は成長したら、次のステージに行くということなのです。

あなたも同じはずです。

あなたは、定年まで介護現場で働くことを希望しますか?

希望するのであれば、それは実現してしまいます。

介護の現場は、常に人で不足なので、むしろ、そのような人は歓迎されるでしょう。

でも、あなたは、介護の仕事を通して成長します。そして先々においては、肉体的な限界がくることもあります。

そうなったら介護を続けることはできるでしょうか?

一方、社会環境はどうでしょうか?

20年後、今の介護保険制度は、存在するでしょうか?

多くの環境要因変化があなたに関わってくることが分かります。

そんな先のことはわからない。

あなたは、そのように言うかもしれません。

でも、ある日、生活相談員が辞めてしまった。そして、その欠員補充要員として、あなたが抜擢されるかもしれません。まじめなあなたであれば、ありそうなことです。

ましてやあなたは、社会福祉士、もしくは潜在的に社会福祉士を目指している人なのです。

ここにあなたが、介護をする理由があります。

社会福祉士が介護をする理由

    ・専門性を下支えするための介護技術の習得
    ・知識に偏らない、広い見識を得るため
    ・次のステージに行くための準備


もし、あなたが、介護の必要性を感じたなら、次の選択肢があります。

まずは、介護スタッフの仕事に応募することです。

そして実際に、仕事をしながら介護を学んでいくという方法です。


もう一つは、介護職員基礎研修を受講するという方法です。

数万円の費用はかかりますが、介護の基礎中の基礎をシミュレーションできる上に、その後に仕事を探す上でも有利になります。


どちらの方法でも、介護のスキルをアップさせることは可能です。

ちなみに、私の場合は、最初からがっつりと研修を受けてから介護業界に入りました。

当時は、介護保険がスタートして間もないころで、在宅サービスが雨後の筍のように増えている時代でした。

なので、大学に通っていましたが、同時にヘルパー2級講座も受講していました。

実は、その後実習で訪れた介護事業所からスカウトされ、そのままヘルパーとしてアルバイトを始め、介護福祉士とケアマネの受験資格を得るまでになったのです。

受講料は、結構高くて7万くらいだったですね。

でも、いまは、カリキュラムの変更などもあったりして、受講料は割と安くなっているようです。

とまあ、最終的には、介護福祉士を取ったので、ヘルパー講座は無駄だったもしれないが、とっかかりとしては良かったし、十分にもとをとりました。

もし、あなたに就職したいと思う施設があるなら、今すぐそこに応募するという手もあります。

まずは、仕事を始めて、必要性を感じてから研修を受ける方法です。

でも、アルバイトといっても、最近では、介護職員基礎研修受講が応募要件になっているケースは多い。その時は、しょうがいなので研修をまず受けてから、応募する他ないでしょう。

社会福祉士でも介護の仕事はできます。いや、社会福祉士にしかできない介護があります。

あなたも、介護のスキルアップのために何ができるかを考えることは、プラスになっても、決してマイナスになることはありません。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ