立川市氷河期世代対象一般事務(社会福祉)とは何?

東京都の立川市は、就職氷河期世代を含む非正規雇用の労働者を正規職員として雇用するための制度を導入すると発表しました。
来年からの採用なので今年中には選抜試験が行われる可能性があります。
採用する職種は「社会福祉系を含む一般事務職」となっています。

一般事務なのか? 社会福祉系なのか? 正直、言葉としてわかりにくいと思いました。
調べてみたら、一般事務(社会福祉)の受験には、社会福祉士の資格要件があるので、こちらは社会福祉系の地方公務員の職種になります。
他方、「一般事務」という職種もあり、こちらは言葉通り一般の事務職です。

ちなみに、一般事務(社会福祉)の主な配属先は

子ども家庭部 子ども家庭支援センター
福祉部 地域福祉課 障害福祉課 生活福祉課
保健医療部 介護保険課 高齢福祉課

とされていますが、例外規定として「事務職として他部署での勤務となる場合もあります」の記載があることから、各個人の資質によっては、福祉とは無関係?といいたくなるような部署で事務職をすることもあるということです。関係があるかないかは、捉え方によっていかようにもなることなので、要は「配属ガチャ」があるのだなと思っておけば概ね間違いはありません。

一般事務と一般事務(社会福祉)・・・どちらも一般事務という言葉が入っているので紛らわしいのですが、社会福祉の分野にも事務的な仕事はあるのでこのような言い方になっているのでしょう。

今回立川市長は、就職氷河期世代を含む非正規雇用の労働者を正規職員として雇用するために一石を投じると考えているようですが、採用予定数は、6人程度と公表しており、まさしく一石の小石からのスタートとなっています。もう一桁くらい採用予定にしてもらいたいところです。

しかし、実績が積みあがれば、昨今の新卒公務員離れの問題を補完することにもつながりますので、人材確保という面からも今後に期待できそうな施策です。

今回の立川市の公務員採用の試験で気になったのは試験が4次まであるという点です。
実は、氷河期世代対象ではない同職種の試験は選考方法が公開されています。試験は4次試験まであります。
一次の筆記試験はもとより、二次の集団ワーク・集団面接があり、3次の個別面接、そして最後の集団面接が実施されます。
氷河期対象の試験において、これらトータル4次面接まで実施されるかは不透明ですが、もし実施されるとすれば、これはかなりしんどい試験といえます。
しかも合格したとしても、採用候補者名簿に登載されて順次採用されるはずというくらいの保証なので、内定は出たけど、採用はされない、いわゆる「無い内定」状態になる可能性は0ではありません。
4次試験までパスした猛者であれば、もはや他の自治体を受験しても採用されそうなので心配はないでしょぅが、立川市はよほど採用に慎重なことが伺えます。
ぜひ、氷河期世代対象の試験においては、もうすこしハードルの低い試験制度を求めたいところです。

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