社会福祉士になるための学校を選ぶ基準

社会福祉士になるためには、大学や養成校を卒業することが基本となりますが、どの学校を選べばいいかは悩ましい問題です。ここでは、社会福祉士になるための学校選びの基準についてお伝えします。

学校名で選ぶ
学校名がカッコいいとか、有名であるとかの理由で選択するのは間違いではありません。学部名や専攻名も要素のひとつでしょう。
履歴書に学校名を書く機会は多いですし、就職面接では学校名も選考要素の一つであることは事実です。
どんな学校名を良しとするかは人によりけりですが、自分がいいと思う学校に入学することは意味のあることです。例えそれが名まえだけの学校だったとしても名門といわれる学校を卒業したことにメリットを感じるのであれば選択の要素としては十分に重要です。
個人的には、社事大とか上智とかの名称はブランドがあるように感じます。

履修システムで選ぶ
通信か通学かという選択と、通信ならばネットを使った履修システムの有無も選択の基準になります。
一般的には、学費が親負担の現役学生さんは通学課程で、社会人は通信を選択することになることが多いでしょう。
迷いなく通学課程を選択できる人はそれでいいでしょう。
しかし通信の場合、合理的に考えればネット学習環境の整った、授業数の少ない学校にメリットがありますが、ほとんどネットで授業がすんでしまう大学はキャンパスライフを楽しめないという考え方もあります。要は手間を少なくして資格さえとれればいいとするか、後々の経験として学校をとらえるかの違いになります。
また、ネットは苦手という年配の方の場合などは、郵送で質問したり、スクーリングで直に質問できる環境の学校のほうがいいということもあります。
入学候補の学校がどのような履修システムを採用しているかよく調べることが重要です。

場所で選ぶ
自宅近くで授業やスクーリングが受けられるというのは大きなメリットです。遠い学校に通いたいという人はあまりいません。
近いということは無駄な交通費や宿泊費がかからずコスト面で有利ですし、大学の図書館が利用できるほど学校が近いならば通信であってもレポート作成にはさらに利便性が良いといえます。科目終了試験がどこの会場で受けられるかといったことも重要です。
ただし、養成校の場合、スクーリング日数は少ないので、遠くても構わないというケースがありますし、要は移動のコストに対してどういう価値感を持つかを検討することになります。

カリキュラム内容で選ぶ
社会福祉士の指定科目をメインに資格を効率よく取れるカリキュラムを組んでいる大学もあれば、経営やホスピタリティも学べるみたいな福祉以外の科目を重視して取り入れている大学もあります。大学の一年次入学の場合は一般教養科目もあり、カリキュラムは大学によりまちまちです。
また、養成校は指定科目だけを履修する学校ですが、養成教育の過程において何を重視するか?については個性がありますので検討する要素になります。

授業料で選ぶ
トータルでかかるお金が一番少ない学校を選ぶ要素になります。
一般的に、に授業料は高い方がいいという人は少ないでしょうが、多少値段が高くても気にしないという人はいるでしょう。ただし通学課程と通信課程ではだいぶ授業料が違うので、通学は高いから通信にするという選択は十分にあり得ます。
大学は基本授業料の他に、スクーリング費用、実習費用、入学金、選考料、卒業諸経費、登録料などさまざまな経費が存在します。中には入学時に同窓会の会費をお願いされる大学もあります。経費を重視する場合は卒業の日までにいくらかかるのかを細かく計算することが必要です。

免除科目数で選ぶ
編入する場合で、どの程度科目免除があるかが重要な要素になります。卒論が必修かどうかも履修に影響してきます。
中には福祉系の資格があることで科目免除させる大学や、学士入学できる大学もあったりします。
これらも学校によってまちまちなので事前に調べておきましょう。

まとめ
ご自身が社会福祉士資格を取るうえで捻出できる時間的・経済的な量はどのくらいなのか?
それと学校に対して何を求めているのか?という価値観について明確にしてから学校選びをすることをお勧めします。

そのうえで、
資格さえ取れればそれでいいのか?
楽して資格を取りたいのか?
お金をかけないことが重要なのか?
学歴が欲しいのか?
専門的知識を高めたいから学校に行くのか?
自分にとっての優先順位をつけることでどの学校に行けばいいかはおのずと絞られてくるでしょう。

ちなみに大学の卒業率や国家試験の合格率の実績で学校を選ぼうとする人がいますが、これはお勧めしません。なぜならまだ入学もしてなくて、受験もしてない人が当てにするには不確定要素にすぎるからです。卒業も合格も本人の努力がものをいうことを念頭においておきましょう。

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