いのちの電話に思うこと

最近、ある有名女優が亡くなり、自殺とみられる旨の報道がなされています。
マスコミでは、これにともなって、悩みを抱えている人向けに、いのちの電話の連絡先をアナウンスしていました。

この報道自体に問題はありませんが、いのちの電話のアナウンスについては気になることがありました。そう思った理由は、いのちの電話には3つの問題があるからでした。
問題点は、

  • いのちの電話はつながりにくい
  • ナビダイヤルで通話料が高額
  • 相談員の不足

という点です。

まず、いのちの電話は非常につながりにくいです。
要因は、後に述べる相談員の不足もありますし、ボランティアという点もあります。
24時間対応という点もあります。いつ、だれからどんな電話がくるかもわからず、しかも人の生死にかかわる相談を受けることの難しさを考えると無理からぬことです。

次は、通話料の問題です。
ナビダイヤルというのは、通話料が非常に高いです。カケホーダイプランなどの適用もされないので、電話をかける方からすると抵抗があります。経済的にひっ迫している相談者の場合はさらにかけにくいでしょう。

いのちの電話はフリーダイヤルにすべきという意見がありますが、そうなると電話が常時殺到したり、いたずら電話が増えたりして、結局はつながらない事態を招くというジレンマにつながります。
ちなみに「日本いのちの電話」などフリーダイヤルも一部ありますが、毎月10日に限定されていますし、10日にかけてもつながりにくい状態になっています。

最後に、相談員の不足問題です。
相談員はボランティアなのでできる人は限られる要素が強い。
いのちの電話の性質として、一回30分までしか話を聞けないとか、相談員側からの都合で電話を打ち切ることが難しい。パートタイム労働のように時給いくらで相談員をすることにはなじまないわけです。

いのちの電話の相談員に関して、
「臨床心理士・社会福祉士などの専門職が担えばいい」
という意見が一部ありますが、専門職だからといって問題解決につながらないのが現実ですので難しいと言わざるを得ません。専門職が命の電話に出たと仮定しても、できることの基本は、相談者の声に寄り添うことです。
相談者にかわって問題を解決してあげることはできないのです。

まとめ

いのちの電話は、魔法の杖ではないという現実があります。
つながらない、通話料金高い、相談員不足、いずれも経緯があってこうなっているので痛し痒しの状態です。
今回の報道を受けて、いのちの電話のコールはいつもよりも増えることが予想されます。
よりつながりにくくなってくるので、そのことが命の電話に対する失望につながらないことを望みます。

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