社会福祉士レポート実例(教育心理学-設題2)

社会福祉士のレポート作成にお悩みの方へ

実際のレポート作成例をここに提示します。


設題内容をみると、子育て経験のある方であれば、いろいろ思いつくネタはあるかと思います。


教科書や参考文献を参考にしながらレポートを完成させていくとよいと思います。

ポイント(学習ガイドより)

不登校・無気力・非行など、事例を挙げながら何故そのような行動をとるのか、テキストだけでなく参考文献等も参考にして考察すること。

科目概要(学習ガイドより)

 教育心理学とは、子供を教育していく上で必要となる知識を身につけ、子供の成長を促すためのより良い教育とは何かを心理学的視点から探求する学問といえる。そのため、発達、学習、人格、測定・評価の4つの領域について基礎知識が必要となってくる。本科目では、以上のような基礎的知識修得はもちろんのこと、事例にのっとって、それらの知識をいかに教育の実践に役立てていくのか検討する。併せて、現実の教育現場で起きている問題への応用を考える。

設題2

子どもの「不適応行動」について述べなさい。

 子どもは、自らの権利を主張したり、ストレス・欲求不満を解消・回避するための手段を必ずしも持ち合わせていない存在である。したがって子どもが、あるストレスの状況下に置かれた場合、それが不登校、無気力、非行といった不適応行動となって症状が現れることになる。ここでは、こうした子どもの不適応行動について個々の事例を挙げながら、何故そのような行動をとるのかについて考察していく。

1.不登校
不登校とは、子どもに「学校へ行かなければならない」という気持ちがありながら、長期に渡って登校することができない状態を意味する。登校時間が近づくと、頭痛がする、熱が出る、心臓がドキドキするなどの身体的症状を伴う場合がある。不登校は適切な人間関係が持てない状態であることから「非社会的行動」と呼ばれることがある。子どもの不登校には、様々なものがあり、その理由としては次のようなものが考えられる。
(1)からかい
 第三者から見たら些細な事であっても、当人にとっては重大なことがある。例えば、二次性徴に伴う体の変化(例:胸が大きいなど)をクラスメートにからかわれるといったことが不登校の理由となる場合である。からかいをする者に対して、本人が負けずに言い返すことができたり、味方となってくれる友人がいれば良いが、内向的な子どもの場合、傷つきやすく、相談できる友人も少ないことがあるから、不登校へとつながりやすい。
(2)いじめ
 クラスメートなどから暴力を受ける、給食に異物を混入される、根も葉もない噂を流される、無視される、金品を要求される、所持品を隠されるといった「いじめ」が不登校の理由となる。特定の子どもに対するいじめは、それをする側には罪悪感が希薄で、教師に発覚しないよう意図した、陰湿なものであることが多い。また、いじめを受ける子どもの方も、教師にいじめの事実を訴えたところで問題は解決しないと諦めていたり、仕返しが恐いという感情を抱いていることがある。

2.無気力
 無気力とは、積極的な物事をしようとする意欲に欠ける状態を意味する。学業への興味を失い、他のやりたいことも見いだせない学生に特有の症状である「スチューデント・アパシー」などが知られている。無気力は不登校と同様に「非社会的行動」と呼ばれることがある。こうした無気力は、一時的なものであれば誰にでも存在するものであり、問題とはならないが、症状が長期に渡る場合は不適応とされる。子どもの無気力には、様々なものがあり、その理由としては、次のようなものが考えられる。
(1)親子関係に起因する無気力
 教育熱心な親が、子どもを進学塾に通わせ、猛烈な勉強をさせることがある。勉強がよくできたときは子どもを褒め、できなかったときは無視するという、条件つきの愛情表現を意識的・無意識的に示してしまう場合がある。子どもは、親の期待に応えようとしたり、親に褒められようと必死に勉強するかもしれないが、何らかのきっかけで成績が落ち込んだ時、親の条件つきの愛情に対して疑問を抱くようになり、しだいに無気力を増大させていくことになりやすい。
(2)テレビゲームの影響
 最近のテレビゲームは、昔とは比べ物にならないほど高性能になっている。特にロールプレイングゲームといわれるゲームは、その音声・映像・臨場感・物語性など、単なるゲームの枠を超えたエンターテイメント性を備えている。自らが物語の主人公となって冒険に参加し、ストーリーを創っていくゲームの世界は、疑似的にではあっても、子どもの好奇心を存分に満喫させてくれる麻薬的要素を含んでおり、勉強そっちのけでゲームに没入する子どもを生み出してしまう。しかもゲーム上の世界にあるのは、現実と違って、嫌になったら途中で止めることもできれば、失敗してもやり直しの利く、リスクの無い楽しい冒険である。したがって日常生活に支障が出るほどゲームにはまり、その架空の世界に楽しさや居場所を見出してしまった子どもは、現実世界のつまらなさ・味気無さに無気力感を募らせてしまうことになりやすい。

3.非行
 非行とは、子どもが、万引き・傷害・恐喝・暴行などの犯罪、または刑罰法令に触れる行為を行うことを意味する。現存の社会的規範から外れた行動であることから「反社会的行動」とも呼ばれる。子どもが行う非行には、様々なものがあり、その理由としては次のようなものが考えられる。
(1)万引き
 万引きは、非行の初期段階において生じやすい行為の一つである。万引きをする理由には、いくつかの種類がある。例えば、ネグレクトによって子どもが空腹のあまり食品を万引きするもの、非行グループに仲間として認めてもらうために万引きするもの、スリルを味わうために万引きをするものなどである。これらの万引きの、より根本的な理由は、親子関係に関する葛藤や、友人関係に関するストレスといった心理的な要因が大きい。根本的な問題が解決されない場合、万引きがきっかけとなって本格的な非行へと進展することがある。
(2)暴力・殺傷(対教師)
 近年、子どもによる対教師暴力・殺傷事件が目立っている。それは1980年代に多発した校内暴力とは異なった様相を呈している。例えば、遅刻や授業中のおしゃべりを教師に注意されたことを根に持ち、教師を刺殺したとか、教室でチョコレートを食べていることを教師に注意され、カッターナイフで切りつけたなど、それまで特に非行傾向がみられなかった子や、おとなしいと評されていた子どもが、教師を死に至らしめるというものである。最近では、大阪寝屋川市の学校で、卒業生の少年が教師を刺殺するという事件が発生したのは記憶に新しいところである。
 非行を行う理由は複雑であり、それを特定化するのは難しいが、一つの可能性として考えられるのは、子どもの養育環境に基づくフラストレーショントレランスの低さ、衝動性の高さといった要因に加えて、無意識の中に抑え込んだいた過去の嫌な出来事や記憶が、教師の規律違反に対する注意をきっかけとしてフラッシュバックを起こしているということである。それは子どもが事件直後にすぐ反省の様子を見せたり、事件当時のことをよく記憶してなかったり、自分でも犯行の動機がよくわかっていない様相から推察される。

4.まとめ
 不登校、無気力、非行といった子どもの不適応行動は、それぞれが密接に関連している。例えば、いじめがきっかけで不登校になった子どもが、学業の遅れという二次的な要因の発生によって、ますます学校へ行きづらくなり、将来を悲観して、無気力状態となって引きこもり、家庭内暴力へと発展する。あるいは逆に、出来心で万引きをしてつかまり、反省したが、非行少年のレッテルを貼られたことで自棄になり、無気力となり、やがて非行グループとの付き合いが始まり、さらなる非行行為に走り、学校へも行かなくなるといったことを挙げることができる。子どもの不適応行動は、様々な理由が相互作用をもたらした結果生ずるものである。子どもの教育に携わる親や教師は、不適応行動という子どもの「シグナル」を見落とさないようにしなくてはならない。

【参考文献】

  1. 桜井茂男『問題行動の底にあるもの』教育出版、2000年
  2. 園田富雄(監修・著)『教育心理学ルック・アラウンド』ブレーン出版 2002年
  3. 中島恒雄(編著)『保育児童福祉要説』中央法規 2004年
  4. 町沢静夫『「こころの居心地」がよくなる心理学』三笠書房 2004年
  5. 山崎勝之、島井哲志〔編著〕『攻撃性の行動科学-発達・教育編』ナカニシヤ出版 2002年



■■曖昧な指示をしておきながら、低評価をつけるのは困る件■■

当レポートを書いていて困ったのは、


「テキストだけでなく参考文献等も参考にして考察するように」


といわれている点です。


参考文献として指定されていたのは、次の2冊です。

  • 『赤ん坊と母親』ウィニコット著 岩崎学術出版社
  • 『「こころの居心地」がよくなる心理学』町沢静夫 三笠書房

このうち町沢静夫さんの本については、図書館で見つけることができたのですが、ウィニコットさんの本については、見つけられませんでした。


こういうことって、結構あります。


かといって参考文献を取り寄せてまで、購入するという気にはなれませんでした。


内容の良し悪しではなく、締め切りという時間制限があったし、参考文献を全て購入するのは経済的にも大変だということです。


ちなみに、何を基準にこうした参考文献を選んだのかは不明です。


中には、教員が書いた本を教科書や参考文献に指定するケースもあります。


結局、探しても見つからなかったので、推奨参考文献は使わず、自分で関連があると思った書籍を参考文献として探して書きました。


でも、どんな書籍を参考文献として選べばよいのか迷いますよね。


大学からすれば・・・・


「関連する内容の本を自分で探しなさい」


ということなのでしようが、経験の少ない学生からしたら難しい要求です。


このように、


大学のレポートというのは、曖昧に設題を出してきます。

そして、レポートを評価する最後の段になって、


「もっとこうすればよかったでしょう」


などと都合の良いとをいってきたりします。


これは、本当に困ります。


結果的にレポートが高評価ならいいのですが、一言の理由で、低評価をしてくるのことがあるのでやっかいです。


こういう教員は少ないのは確かですが、一定数存在することも確かです。


主観ですが、心理学系には低評価をつける教員が多いです。


以前、受けた心理学系のスクーリングで、冒頭の30分間、自分の学歴自慢や知能指数の解説をしていた教員がいました。


大学の授業方針の一つであるディスカッションスタイルの授業も中止し、講義形式の授業に変更していました。


その教員いわく、


「教科書ひとつろくに読んでこないのにディスカッションなんて無意味」


というものでした。


確かに一理あります。


実際、私は、基礎的知識がないために、話し合いにならなかったディスカッションを幾度となく経験しています。


でも、大学の授業方針なのに、それを無しにしてしまうのは、どうかと思います。


教員の個性とえば、それまでですが、新しい大学にはなじまない、昭和スタイルの先生だなと思った次第です。


まあ、その教員のことは、ともかくとして、


評価の厳しめの先生にあたった場合


学生からすると、字数制限があったり、締め切りがあったり、推奨参考文献が見つからなかったりと、それなりに言い分があるのですが、それはぐっとこらえてレポートを作成するしかありません。


多様な価値観の教員に教わることで、学生の経験値があがると考え、さっさと書き上げてしまいましょう。


これは、当レポートの評価コメントです。


ちょっと読みにくいですが、


「こうすればよかった」


ということがコメントされています。

教育心理2評価


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