社会福祉士の仕事に運転免許は必要?

社会福祉士の資格をとったあとの就職について考えたとき
「実際の就職に際して車の免許は必要なのか?」
という疑問があります。

確かに、社会福祉士が勤務する職種の中には、自動車の免許が必須のところはあります。

例えば、小規模のデイサービスなどで生活相談員になる場合は、利用者の送迎が相談員の仕事になっていることが多いので必須の場合が多いです。

また、障害者施設の支援員の中には、大型免許を取得してバスを運転しているケースもあります。

逆に、地方公務員の福祉職の場合、車の運転をすることは少ないです。
お役所は基本的に建物の中で住民や利用者に対してサービスを提供するところなので運転は不要です。

委託されている地域包括の場合は、担当エリアが狭い場合は自転車での訪問をするところが多く、わざわざ自動車を使うことは、経費の面からもあまりみかけません。

ただし、自動車の運転がないのは交通の便がよい都心であったり、担当エリアが狭い場合に限られ、車社会である地方の場合などは免許が必須というところが多くなっている点には注意が必要です。

地方の場合、車社会ということもあり必要性という意味から当然なことといえるでしょう。

あなたが就職を希望する職場で免許が必要かどうかは、募集要項でよく確認することが必要です。

そのうえで免許が必要ならば取るという選択になりますすが、ここで1つ問題があります。

それは

運転業務の難しさの問題
です。

特に利用者を送迎する業務は問題が多い。
本来、利用者の送迎を安全に行うには、専任のドライバーによる運転が一番安全です。

しかし現実的に小希望のデイサービスなどでは相談員による送迎で当然のような風潮があります。実はこれ、非常に危険な業務です。

特に帰りの送迎時は、相談員は日中の業務で身体的にも疲れが出ている時間帯ですし、目も疲れていますし、夕方の時間帯は薄暗く視界が悪い状態での運転業務です。

事故を起こすリスクが高い状態での運転となります。

さらに送迎している利用者の中には、想定外の動きをする方もいますので、運転以外にも気を遣う部分が多いものです。

例えば、レビー小体型認知症の利用者を助手席に乗せて送迎する場合、運転中にドアを開けて外に出たり、予想外の位置に手が伸びたりするので、常に助手席に気を向けていなければならなかったりします。
これやってみるとほんとに疲れます。

ひどい場合には、添乗員なしで、リフトの乗り降りまで運転手が一人で行っているデイサービスもあります。

本来、送迎は複数人のスタッフで行うものですが、人手不足のデイサービスの中にはこうした危険な送迎を強制しているところが存在します。

日常的な業務として送迎をするというのは、その分事故にあうリスクが上がります。

なので、できれば運転の必要なのない、特に送迎業務の必要がない職場に就職することをお勧めします。

私が思うに、
社会福祉の仕事で絶対に踏んではいけない地雷は、
「利用者を死亡させてしまうこと」
です。

私の個人的意見ですが、利用者を死亡させてしまった責任をとって引退するような辞め方だけは絶対にしたくないと考えています。

幸いにも、今勤務しているのは専任のドライバーがいる施設なので運転をすることはないのですが、それでも介助中の事故や食事介助中の事故など起こるリスクはゼロではないので常に気を付けています。

ちなみに、この専任のドライバーさんは大型2種免許を持っている方ですし、休憩時間もちゃんととっていて事故防止の環境が整っています。休憩もろくにとれずに入浴介助やら排泄介助をしたあげくに送迎をしている一種免許の素人ドライバーが送迎しているのとは、安全環境がまるで違うのです。

送迎業務に関することで、そんな細かいことまで気にしたら何の仕事もできないという意見は当然にあると思いますが、こと利用者の送迎業務については、社会福祉士の専門ではなく、かつ疲労した状態での運転業務を日常的に行うことについては、できれだけ避けたほうがいいと個人的には思っています。

まとめ

社会福祉士に運転免許は必ずしも必要ではありません。
運転免許がなくてもよい職場はあります。
地方の場合など、実質的に免許が必要とされる職場であっても、送迎業務を日常的に行わない職場であればリスクは少ないです。
逆に、相談員に送迎業務を押し付けているような職場はお勧めしません。過労運転は非常に危険です。


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