昔と今~福祉系通信制大学のお得な点の違い~

私が福祉系の通信制大学を卒業したのは2006年のことです。
このことを前提にして、当時、いかに福祉系通信大学がお得であったかをお話します。

授業料が安かった
これが一番のお得ポイントです。年間の基本授業料は15万くらいでした。
スクーリングの授業料も2単位科目が4000円と今の約半額ほどとかなり安い。
さらに消費税が当時5パーセントでしたので、大学までの交通費やら教材費なども今より大分安く済んだものです。

実習についても、当時はボランティア実習のような緩いカリキュラムでしたから今の半分くらいの値段(5万くらい)で受けられました。
社会福祉士国家試験は、大学から配布されたワークブックと市販のテキスト数冊やっただけなので試験対策費としては1万くらいしか使っていません。

トータル100万円で余裕でおつりがくる価格で大学を卒業できて、社会福祉士まで取得できたわけですから、金銭的には、お得に資格を取れたといってよいでしょう。


では、現在の通信制大学はお得ではないのでしょうか?
そんなことはありません。次は現在の通信制大学のお得な部分を述べます。

情報収集のための労力が軽減され、サポート体制が充実した
現在の通信制大学のメリットはこれにつきます。
とくにインターネット環境の発達が飛躍的に通信での学習を手助けしてくれます。

昔もネットはありましたが、いまほど普及してませんでしたし、情報収集に役立つサイトも少なかったのです。

大学に質問するにしても専用サイトからできますし、応答もレスポンスが速いです。ちなみに昔は質問を紙に書いて郵送するシステムが主流でしたので、回答がくることろにはもうレポートを書き上げてしまっていたなんてことが起きがちで非常に不便でした。

レポートの提出にしてもレポートを紙に印刷して郵送していたのが、いまではデジタルデータとしてクリック一つで送信できる点は大きなメリットです。

スクーリングの参加日数が減ったことによるコスト削減もあります。社会福祉士資格の指定科目については、いまでも面接授業を必須にしていますが、その他の選択科目によってはスマホで授業が受けられる大学もあります。

それに、科目終了試験もネット上から受験できるところが増えています。
昔はネット受験なんてありませんでしたから、電車で試験会場まで受験に行っていました。受験日は大学の指定日しか選べませんでしたし、その点、今の学生さんは楽ですね。

あとはレポートを書く際の話ですが、参考文献が紙の書籍に限らず、広くインターネットから引用できるというのがあります。昔はネットからの引用はあまり推奨されない風潮がありましたが、今は信頼できるソースであればネットからの情報も立派に参考文献として載せられるので、紙の参考文献を何冊も図書館で予約して借りてくるなんて手間はあまり必要ありません。
例えば、図書館にない本はメルカリで安く手に入れるなんてこともできます。ほんとにお得です。

まとめ

  • 2000年代前半の通信制大学は経済的負担が少なかった点がお得なところ。ただし卒業までの労力は大きかった。
  • 2020年現在の通信制大学は、ネット環境の普及による労力削減がお得なところ。経費については、増税や人件費高騰で、昔より高くなる傾向にあるが、インターネットの活用によりコスト削減できる点を考慮すると、トータルでは安く大学教育を受けられる体制になっている。

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