東京福祉大学はお金持ちになる夢につながるのか?

東京福祉大学で「研究生」として受け入れた留学生が所在不明となっている問題が報道され、問題になっています。

研究生というのは、日本の大学での学位取得を目指す外国人を対象として用意された準備課程です。修了すれば正規の学生として入学できる制度となっています。

この「研究生」という制度自体は違法ではないのですが、報道されている通り、所在不明の研究生が700名ともいわれており、大きな社会問題になるとネガティブな予想をしています。

というのも、私自身、東京福祉大学の卒業生でして、OBとしてはあまりいいニュースではないからです。実は過去にも経営者のセクハラの問題などがあり、正直「またか」という思いを隠せませんでした。

今回の問題の末端の事象として懸念されていることとしては、不法残留の外国人が増加し、犯罪の温床になるのではということが指摘されています。

しかし外国人技能実習制度の外国人が多数行方不明になっていることと近い性質があり、大学が違法行為をしていない以上は、不法残留者が犯罪を犯すというのは別の問題と考えています。

気になる点は、大学側が研究生を多数とりたがる理由は何か?というところです。問題の本質は、少子高齢化にともなう大学経営の危機という一言に集約されます。

報道されている通り、東京福祉大は外国人向けの勧誘パンフレットの中で「学位の取得がお金持ちになる夢につながる」という趣旨のことが書いてあったのですが、これは極めて今の大学の経営状態を表しているといえます。

今日、こんなつぶやきをしましたが、「お金持ち」ってかなり露骨なキャッチコピーですね。

私の経験上、昔はここまで露骨な表現はありませんでした。

せいぜい

  • 大学では〇〇の資格がとれる
  • 資格をとれば就職で有利になる
  • 卒業生の就職率は〇〇%だ

といったものでした。

お金持ちを目指すのは何も悪くありませんが、社会福祉の学位を取得してお金持ちになれるのかどうかは、その人次第であって学位の問題ではないというのはいえるでしょう。

ちなみに動画サイトYouTubeでは、いろいろな大学のプロモーションビデオが動画としあげられているので、見てみると大学がどういう宣伝をしているかを知ることができるので興味深いです。

注意点としては、東京福祉大以外の、どの大学であってもプロモーションビデオである以上、いいことしか言っていないという点です。プロモーションとはそういうものだからです。

まとめ

外国人研究生の問題は、東京福祉大だけにとどまらず、規模の違いこそあれ、他大学でも存在する可能性があります。

東京福祉大の問題点としては、「お金持ちになる夢につながる」というキャッチコピーは教育機関としてはやりすぎなので、今後はその文言を外すか、もう少し適切な表現に差し替えるのがよいと思われます。

残念ながら、お金持ちになるかどうかは学位で決まることはありません。





コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ